第18回 卒業式
18期生の卒業式が令和8年3月3日に挙行され,126名の生徒が本校を卒業していきました。思い返せば6年前,18期生が入学したのはちょうど新型コロナウィルスの影響が拡大し始め,各国がロックダウンを実施し始めたときでした。そのため,入学式の参列も制限され,会場には入学生と教員のみで,保護者は各家庭1名のみで別室でのライブビューイングという特殊な状況でした。学校生活においても,授業はオンライン授業になり,国内研修も研修場所の変更や縮小を余儀なくされるなど想像していた生活とは異なるものだったと思います。


保護者代表謝辞にもありましたが,「当たり前のことが当たり前でない」と知ったことは人生においてとても大きな意味を成すのではないかと思います。平和に暮らせること,家族がいつも通り元気でいること,友達と毎日他愛のない話ができること,これらのことが当たり前にできることは当たり前ではなく,本当は尊いものだと感じたのではないでしょうか。
コロナ禍で,理不尽な状況に直面した際に,その状況を恨み,悲観に暮れる人が多くいました。「なぜ,私達だけ海外研修に行けないのだろう」と思うことは当然だと思います。しかし,18期生は研修や行事の変更に翻弄されていく中でも,その変更を楽しみ,前向きに捉えてくれました。どんな困難な場面でもその時々で楽しみ,ベストを尽くそうと前向きに捉える力こそ,この先の予測不可能な未来を生きる上で必要な力だと思います。私はこの18期生の姿勢を誇りに思っています。


人の価値は学力だけで測れるものではありません。"誰かの為に何ができるか"が重要だと卒業生の答辞を聴き,それを感じました。恩を単純に返すのではなく,次の人へ送る。学校という循環している場において,とても重要な考え方だと感じました。卒業していくもの,年長者が後輩たちの成長を願うこと,それを助けることが教育なのだと改めて考えさせられました。
「自分達も,保護者の方も,先生も,全員が感動できる式にする」という目標で歌った『正解』も卒業生のみんなで考えました。皆さんはこの卒業式をどう思いましたか。私は一生忘れることのできないものとなりました。
最後に,卒業記念パーティーでも話しましたが,18期生の皆さんは私の"答え"です。是非,皆さんも皆さんなりの答案を作ってみてください。そして,いつの日か答え合わせをしましょう。
18期生の皆さん,本当にご卒業おめでとうございます。
6学年主任 太田 晃暢