人をワクワクさせられる人を評価します
ICAP入試の概要
ICAP入試とは
ICAPとはInterative(相互性),Constructive(構築性),Active(活動的),Passive(受動的)の頭文字からなります。Passiveから始まりInteractiveに進むにつれ,学びの深さが増していきます。具体的な知識や技能よりも仲間と協力して新たなアイディアを生み出す力をこの入試では重視します。
ICAP入試の試験内容とは
志望理由や活動報告などの出願資料に加え,身体表現,言語表現2種類のパフォーマンス課題を行います。
パフォーマンス課題
- 身体表現(説明を含めて30分程度)
盆踊りを行います。
お祭りといえば盆踊り。盆踊りは輪になって曲や太鼓のリズムに乗り,周りの人の動きに合わせて自分の動きをつくりだします。言葉を交わさずに他者になりきる原初的な力が大切になります。踊りがうまくなくとも流れに乗って楽しむことが大切です。 - 言語表現(説明も含めて30分程度)
劇を演じます。
予想外の仕掛けの施された部屋に通されて,その場の状況を見てグループで即興劇を演じます。想像力を働かせて状況を読み解き,仲間とコミュニケーションを取る力が大切です。
この他に本校を志す理由やこれまで熱中してきたことを述べてもらうグループ面接も行います。
なぜICAP入試なのか
劇は日常的な言葉の外,盆踊りは言葉の外で人とつながれる力をみます。私たちは言葉に縛られ,ありきたりな言葉に縛られ生活を送っています。安心,安全,便利な生活を送るためには意味のはっきりした言葉を使うことが大切ですが,意味が固定されすぎると差別や偏見につながってしまうこともあります。また,先行きの読みづらい現代社会で新たな方向性を探るには常識を疑うことが大切になります。ICAP入試では具体的な知識や技能よりもそうした常識の外側に開かれる力を見極めます。
入試の流れ
出願書類の提出
令和7年9月3日(水)~9月26日(金)必着
本試験
令和7年10月3日(金)9:30~
合格発表
令和7年10月24日(金)10:00~
合格者の声

この試験を受ける時には,はじめどういう試験なのか全く想像がつかなくて緊張をしていました。でもテーマがコミュニケーション・リーダシップ・協調性ということだったので、ほかの受験者と協力しながら試験に取り組み,課題が進むうちに緊張も解けて無事終えることができました。私は試験の間,他の受験者に積極的にあいさつしたり,話しかけるなどの行動をしました。パフォーマンスの待ち時間では,グループのみんなと仲を深めるために自己紹介をしたり,好きなものの話をしたりしました。また,話に入れていない子に「君はどう?」などと話かけたりもしました。私のグループはにこやかな雰囲気で課題をみんなで考えることができました。また振り返るとこの試験に大切なのは「勇気」だと思います。積極的に前に出てみんながおどりやすくなるような環境を作ることや同じ受験者とたくさん話して楽しむことが大切だと思います。

私が受けた入試は,自分の身体を使って表現する「パフォーマンス方式」でした。盆踊りをみんなで踊ったり,自己表現をしたりと普段の勉強とは少し違う形で自分を見てもらう試験でした。面接では緊張して頭が真っ白になってしまったけど,それでも最後まで一生懸命,自分の言葉で答えることができました。とても緊張したけれど,自分の力を出し切れたことに達成感を感じています。入試はすごく緊張しますが,大切なのは「完璧にやること」ではなくて,自分らしく一生懸命やることだと思います。私もすごく緊張したけれど,「自分の気持ちを伝えたい」という思いで頑張ったら,緊張しても最後までやりきることができました。本番で緊張するのは,むしろ「頑張っている証拠」だから,失敗を恐れずに,一歩を踏み出して自分らしく表現することが大事だと思います。

試験会場では,知らない場所で知らない人がたくさんいて緊張しました。しかし,勇気を出し話しかけて、友達もできました。グループ面接では予想して練習してきた最初の2問は,すらすら答えられましたが,予想しなかった質問が来て焦りました。けど頭をフル回転させどうにかやり遂げました。即興劇はもともと得意分野だったので問題はなかったのですが,その後の盆踊りでは,持ち時間をうまく配分できませんでした。それでも同じグループの仲間に合わせたり,なんとか工夫したりしてどうにか踊りきりました。入試を振り返ってみると頑張って問題を予想してもそれがあってるのかなどわからないし,初めてのことばかりでとても不安でしたが、始まってしまえば入試はすぐに終わってしまいます。入試では自分を信じて楽しんだもの勝ちだと思いました。