令和8年度入試「謎解き入試」について
【前編】今年も開催決定!「謎解き入試」実施レポート
昨年、受験生たちが熱中し、楽しかったと口を揃えた「謎解き入試」。
チームで協働する力、発想の柔軟さ、課題への集中力など ―― 学びの基盤となる力を自然に引き出し、それを評価する入試としても有意義な結果となりました。
こうした成果を受け、今年の秋も「謎解き入試」の開催が決定いたしました。今回は新たに併願受験も可能となり、より多くの受験生に挑戦していただけます。募集要項などの詳細は、本校ホームページにて公開中です。
https://www.tng.ac.jp/sec-sch/howtoapply/yoko/
■なぜ“謎解き入試”なのか
本校ではこれまでも「ICAP入試」を通じて、言葉や身体でのコミュニケーションを使った入試を行なってきました。ICAPとは学習科学の分野で提唱される「双方向の学び」を重視する枠組みで、仲間と積極的に話し合い、新たなアイディアを創り出し、身体で表現する学びのプロセス全体を評価します。
こうした本校の理念は、謎解きを通して好奇心や創造性を引き出し、仲間と協力して課題を解決する力を育むという謎解きクリエイター集団RIDDLERの理念と共鳴しました。そこから生まれたのが「謎解き入試」です。
*RIDDLER株式会社とは
東京大学出身のクリエイターを中心に設立され、松丸亮吾が代表をつとめる謎解きクリエイター集団。地頭力を育てるひらめき学習塾「リドラボ」も運営。
「謎解き入試」を通して求めるのは、受験勉強の成果だけでは測れない力を持った生徒です。好奇心やクリエイティビティを活かして主体的に行動し、時には衝動に任せて仲間を巻き込みながら、新しい価値を生み出せる人材。そうした力は、未来へのイノベーションや、社会への積極的な関 わりへとつながります。
“考えることを楽しむ”姿勢を大切にし、未来を切り拓く力を問う入試。それが「謎解き入試」です。
■入試の流れ
「謎解き入試」は、個人で挑む“個人パート”と、チームで挑む“協力パート”の2部構成で行われます。
個人パートでは、ひらめきを要する謎解き問題に挑戦します。制限時間内にできるだけ多くの問題を解くことが求められ、柔軟な発想力や論理的思考力が試されます。協力パートでは、複数人でチームを組み、課題解決に取り組みます。仲間とアイデアを出し合い、必要な情報を相手に分かりやすく伝え、さらに相手の状況を想像して汲み取る ―― こうした解釈・表現力が求められます。
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これは謎解きクリエイター集団RIDDLERが提唱する、地頭力の5要素「SPECC」に基づいて制作されています。
個人パートではSwitch(多角的思考力)・Program(論理的思考力)・Create(発想力)を主に評価し、協力パートではEnergy(試行錯誤力)・Communicate(解釈・表現力)を主に評価する構成です。
この構成により、好奇心旺盛で発想力豊かな生徒はもちろん、粘り強く仲間と協調しながら課題に向き合える生徒も力を発揮できます。
昨年の「謎解き入試」では、個人パートでの思考力の高さと、協力パートでのコミュニケーション力の高さの相関も見受けられ、学力だけでは捉えにくい資質への示唆も得られました。
■合格者の声
昨年の「謎解き入試」で合格した生徒たちに、入試本番で印象に残った場面や感想を聞きました。
#協力し合う楽しさ |
#相手の立場を想像する面白さ |
#緊張せず楽しめる入試 |
コミュニケーションを重視した、この入試ならではの体験が印象的だったようです。緊張せず楽しめる雰囲気もまた、生徒の力を引き出す大きな要素となっています。後日公開の後編では、受験後の変化や入学後についての声をご紹介します。
■オープンスクールのご案内
本校では8月23日(土)にオープンスクール「FESTA」を開催します。夏の特別講座をご体験いただけるほか、謎解きクリエイター集団RIDDLER制作の謎解きにも挑戦できます。「学校」を舞台に、小学生とそのご家族で一緒に楽しめる謎解き体験となっています。(※昨年と同内容となります)
▼オープンスクールの詳細はこちら(申込締切 8月21日)
https://www.tng.ac.jp/sec-sch/howtoapply/briefing/openschool2.html
▼謎解き入試の詳細はこちら