※在校生・保護者向けに発信している「校長室から」の内容を,一部抜粋して紹介しています。
【No.11】 【No.10】 【No.9】 【No.8】 【No.7】 【No.6】 【No.5】 【No.4】 【No.3】 【No.2】 【No.1】
【No.11】平成23年3月4日(金)
3月3日,本学園第1アリーナで,第3回卒業証書授与式が挙行されました。
最前列に,卒業生諸君が威儀を正して座り,その後ろに,保護者の皆様,そして,5年生を先頭に在校生全員が式典に臨みました。本学園が誇る広いアリーナも,千名になんなんとする中等教育学校の関係者で埋め尽くされ,いささか小さく感じられました。
会場に卒業生が入場します。
担任を先頭にクラスごとの,威風堂々の入場がなされました。どの顔もいくばくかの緊張で引き締まり,日頃見せる屈託のない表情ではありません。今日を限りに中等教育学校での生活が終わるのだという気持ちが明らかに表情に出ています。
在校生代表による校旗の入場に続き,国歌斉唱,そして,卒業許可宣言および証書の授与が行われました。
担任の先生から,ひとり一人が氏名を呼ばれます。間髪を入れず,気持ちの良い返事がなされ,起立します。どの生徒も,揺れ動くことなく,胸を張り,堂々の姿勢を堅持します。
6カ年の総決算の返事であり,姿です。
卒業生ひとり一人に,自信と誇りに満ちた表情が見て取れます。
在校生も素晴らしい姿勢でした。式典に倦むことなく,6年生を送るという気持ちがひしひしと伝わってきました。
卒業式では,最後に,全校生徒による合唱が披露されます。当日歌われたのは,小嶋登さん作詞の『旅立ちの日に』という楽曲です。
会場の右側には,合唱部を中心とする合唱団が編成されています。前列に卒業生のグループ,そして,後列の在校生のグループ,3つの声が和して,会場を覆い尽くしました。
会場にいるすべての人の心に,感動がじわじわとわき上がってきます。
誠実で,素晴らしい歌声でした。中等教育学校の全生徒の気持ちがひとつになった歌声でした。
6年を共にする仲間,6年という歳のはなれた生徒が共に学び,共に生活する中等教育学校ならでは絶品の歌唱でした。
作られた式典としてより,生徒たちが自然と作り上げてしまった式典に,壇上の先生方も,保護者の方々も,そして,なによりも,卒業生たちが感動の中に身を置くことになったのです。
ここに,式辞の一部を掲載し,土浦日本大学中等教育学校第3期生の諸君へ,あらためて送別の気持ちを示したいと思います。
……海外ボーデイングスクールでは,幾多の障碍に出会った学年でもありました。
第1学年のカンタベリー研修,第3学年のケンブリッジ研修では,イギリスを襲った爆弾テロ事件の影響で,楽しみにしていたロンドンの研修が2度ともできなくなりました。
二度あることは三度あるとの言葉通り,今度は,世界中を席巻した新型インフルエンザの流行により,第5学年時のボストン研修が中止となってしまったのです。
しかし,君たちは,それで萎縮し,後退することはありませんでした。ついに,ボストンに変わる,ハワイオアフ島での研修を実施することとなったのです。
ハワイオアフ島では,日本の近現代を学ぶというテーマをしっかりと受け留めることができました。
さらに,同年代のハワイの若者と机を並べ,生活をともにするという貴重な体験もすることができました。
今でも,オアフで席を隣にした友人とメールでやり取りをしている生徒がいると耳にしハワイでの研修がボストンでの研修に匹敵する,いや,第3期生においては,むしろそれ以上の成果を収めたのではないかと強く思っています。
苦境にめげず,そこから新たな道を模索し素晴らしい成果を上げる・・・
これは第3期生の諸君が持つことのできた大きな力のひとつであると思います。
今,皆さんは,大学入試において,すばらしい頑張りを見せています。
最難関である医学部・歯学部,文系学部ではこれも難関の商学部・法学部といった日本大学各学部へ,56名がすでに進学を果たしました。
また,北海道大学・お茶の水女子大学,筑波大学・防衛大学校,私立では,早稲田・慶応,上智を始め,難関有名大学へも120名以上が合格を勝ち取っています。さらには,海外の大学への複数合格も,今年は見事に果たすことができました。
そして,今,国公立私立難関大学への合格を目指して,果敢に取り組んでいる仲間がおります。
これらの,将来に向けての,勇気ある挑戦そして,実績確保は,後輩たちへの何よりの贈り物となります。君たちのつくりだした足跡,その素晴らしい成果は,必ず後輩たちによって受け継がれて行くこととなります。
そういう卒業生諸君に,素晴らしい人物のメッセージを紹介したいと思います。
これは,2006年に,アメリカ合衆国スタンフォード大学での卒業式でスピーチされた,あるアメリカ人のメッセージです。
きっと,本校第3期生の皆さんのこころに,強く響く内容であると思います。
英語と日本語を交えて紹介します。
Reed College at that time offered perhaps the best calligraphy instruction in the country.
『リード大学は、カリグラフィ教育において、おそらく当時アメリカ国内最高水準でした』その方の卒業したリード大学について,紹介しています。
I decided to take a calligraphy class to learn how to do this.
カリグラフィつまり書道です。その授業に出て、文字の書き方を学んでみようと思ったというのです。
I learned about varying the amount of space between different letter combinations,about what makes great typography great.
彼は述べます。
『さまざまな字の組み合わせに応じて文字間隔を調整する手法や、字体の何が美しいのかなどを学びました。』と。
It was beautiful, historical, artistically subtle in a way that science can't capture, and I found it fascinating.
『それは美しく、歴史があり、科学ではとらえられない繊細な芸術性をもった世界であり,私は夢中になりました。』
しかし,彼は,世界に名を残す書道家になったわけではないのです。その人物は,大学の授業から,革新的な技術開発に取り組んでいくことになるのです。
None of this had even a hope of any practical application in my life.
彼は言います。
『もちろんそのとき、書道が人生の上で実際に役に立つ可能性があるなどとは思ってもみませんでした。』
But ten years later, when we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me. And we designed it all into the Mac. It was the first computer with beautiful typography.
『しかし10年後、最初のマッキントッシュ・コンピュータを設計していたとき、その時のことがよみがえってきたのです。そこで私たちは、それらをすべてマックに組み込みました。美しいフォントを持った初めてのコンピュータです。』
もうお分かりだと思います。
このメッセージの主は,アップル・コンピューターの創設者 スティーブ・ジョブスその人なのです。
ジョブス氏は,生まれてすぐに養子に出されます。
その時,大学生であった生みの親がだした養子の条件は,将来,この赤ん坊を,大学に進学させるというものでした。そして,彼はリード大学へ入学し,美しい書体があることを知り,同時に,コンピューターの開発に夢中になっていくのです。友人と二人で,自宅の車庫で始まったコンピュータ作りはやがて多くの人に認められ,彼らは新しい時代の先進的な経営者として成功を収めます。
2人で始めた会社は,10年後,4千人の従業員を抱え,アメリカを代表する企業になったのです。しかし,設立11年目,意見の違いから,彼はアップルを辞めることとなります。
Sometimes life hits you in the head with a brick.
彼は大変なショックを受けます。そして,言います。
『 時として,人生には、レンガで頭を殴られるようなひどいことも起きる』と。
Don't lose faith.
I'm convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. kənvíns
『しかし信念を投げ出してはいけません。私が続けられた理由はただ1つ、自分のやっていることが好きだったということです。』
一時は失意のどん底にあった彼ですが,コンピューター開発という天職を得て,ネクスツという会社を立ち上げます。あのアニメーション映画「トイ・ストリー」を創った会社です。もちろん,成功したことは言うまでもありません。そして,思いがけないことに,アップルはこのネクスツを買収し,彼は自分の創った会社に復帰することになるのです。そして,こう続けます。
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking.
『我々の時間は限られています。他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。また,教義にとらわれてはいけません。それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。』
自分の考えを持ちなさい,人の意見を自分の考えと偽ってはいけないと彼は執拗に述べます。
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
They somehow already know what you truly want to become.
『そして,最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもつこと。心や直感は、あなたが本当は何になりたいのかすでに知っている。』と。
ジョブス氏のスピーチの引用はこれで終わりです。
君たち第3期生の6年間のありよう,そして,これから人生にとって,このスピーチは大切なことを教えてくれているようでなりません。幾多の困難にあっても,常に前向きに物事を考え,前進していくことが,いかに大切かを示しているからです。
どうか,6年間の本校での教育の成果を心に留め,次のステップでも,勇気をもって,おのれを信じて,さらなる前進を果たしていってほしいと強く思います。 ……
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
![]() |
![]() |
入場の様子 |
緊張した様子の卒業生 |
![]() |
![]() |
学校長式辞の様子 |
卒業生答辞の様子 |
【No.10】平成23年1月20日(木)
年が明けて,1月11日に,今年最初の全校集会が第二アリーナで開催されました。
大変に寒い日でしたが,いつものように,担任を先頭に,各クラスが入場してきました。六学年全員の集会ですから,途中,混乱しないように,教務主任から事前に,学年ごとに教室を出る時間が決められています。そして,学年集団は,第二アリーナの入り口付近で,一旦整列し,入場してくるのです。
この日,気がついたことが二点ありました。
一つは,身だしなみです。
本校では,全校集会の日には《基本スタイル》というのが決まりです。学校という場で,こうしたルールを設定し,自らを律する機会をもうけることは大切な教育活動なのです。この日は,ごく少数を除いて,概ね基本スタイルでの参加となりました。
本校生としての自覚と誇りをもつという教育目標が達成がなされたといっても過言ではありません。
もう一つは,自覚と誇りの表れとしての校歌斉唱です。その日の朝の会合で,副教頭先生から事前に,学年主任にしっかり校歌を歌わせるようにと指示がありましたが,実に,よく声を出して,校歌を歌っていました。本校生の素直なこと,教師の説諭を謙虚に受け止める姿勢は大いに賞賛に値します。
19日には,定例の全校集会が開催されました。
今年度は,10回程度の全校集会を催し,校長講話を行い,中等教育学校として,1年生から6年生まで,意識の共有をはかることを目的としているのです。
これまでの講話のテーマは以下の通りです。
① 『知の入力と出力のできる中等生』 中等教育学校での全校集会の意義
② 『楠の木学問を実践せよ』 中等教育学校生は大木となれ!
③ 『時代を捉えよ』 来るべきグルーバル化に備えよ
④ 『ソフトパワーを身につけよ!』 軍事力でもなく経済力でもなく,第三の力を得る必要がある
⑤ 『厠の小窓』 躾のこと
⑥ 『立身出世』 進路実現を図ることの大切さ
⑦ 『十年後の履歴書作り』 将来から今を考える
⑧ 『雄飛を図れ』 来るべき時に備えて自らを整え,雄飛の時代に備える
そして,19日のテーマは『今時の若者は……』というテーマで講話を行いました。
講話の内容は以下の通りです。
1月8日の朝日新聞の記事に,箸の使い方が話題になっていました。
記事では箸の使い方が成っていないことを,親と教師の責任として述べ,若者の54%が正しい持ち方を説明できないと書かれていました。箸のマナーは,不快感や不浄感を周囲に与えないことともありました。
不快感や不浄感を与えないということは,多くの生徒が活動する学校において,教師も生徒も守らなくてはいけないマナーです。
また,フランスの哲学者の言を用いて,箸を扱う動作には《配慮の行き渡った抑制》があると述べていました。これもまた,学校という多くの人間が集う場では必須の心のあり方です。
この《配慮の行き渡った抑制》こそが,今時の青少年には必要なことと思うのです。こうした心のあり様があることで,夢や志も素晴らしいものになります。
自分の名を高め,自己の地位を獲得することのみであれば,それは,分不相応な望み,つまり「野望」になり,大それた望み「大望」になってしまいます。
そうではなく,二度とない人生を,どのように生きたら,この世に生を受けた甲斐があるのかということを考え,人のため,世の中のためにいかにしたら良いのかを考えていってほしいのです。
そして,多摩美大の先生であり,本田技研の常務であった岩倉信弥氏の文章から,本田宗一郎氏のエピソードを紹介しました。
……本田宗一郎は,車を見て,これは性能がいいに違いないとよく言った。
ぱっと見て,これはいい考えがあってできたものとわかっていたのだ。
「姿」には必ず「思想」「心」が反映している。
今時の若者としてマイナスに評価されるのではなく,今時の若者として,土浦日本大学中等教育学校に在籍する若者として,その素晴らしい価値を示してほしい。
そういう内容です。
本校ホームページにも書いているとおり,進学実績も大切であるが,それよりもなによりも,自らを律することのできる,あるべき「姿」を各人が自覚し,示してほしいというのが今年度のテーマとなっています。
そうした点で,生徒諸君が自らの姿をしっかりと示しつつある中で行われた素晴らしい全校集会であったと思います。
次回は,2月23日,今年度最後の全校集会が開かれます。
さて,第6学年155名中130余名のセンター受験も終わりました。すでに日大推薦やAO入試等で80余名が進路実現を果たしている中で,果敢なチャレンジがなされています。これで良しとせず,自らの可能性を信じて,入試に取り組む生徒諸君を応援していきたいと思っています。
また,第1回一般入試も,6日に実施されました。262名の受験者に対して,合格者は174名でした。倍率は1.51倍となり,ここ数年ではもっとも高いものとなりました。
そして,今週末には,第2回一般入試がおこなわれます。
入試に臨む小学6年生の皆さんのご健闘をお祈りいたします。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.9】平成22年12月7日(火)
今,校内では,試験勉強の合間をぬって,各クラスの合唱の歌声が響いています。
12月17日金曜日,土浦市民会館で「校内合唱コンクール」が開催されます。在校生の保護者の皆様にはご案内のプリントが生徒を通して配布されます。ぜひ,ご参加をいただき,日頃の成果をお聴きくださればと思います。
また,家庭科でも,現在,調理実習を行っているところです。 ハヤシライス・ケーキ・魚料理など多彩な調理実習となっています。そして,生徒たちが先生方へ作った料理を盛んに運んで来ています。試食をしてもらい,感想を求めるのです。料理の味もさることながら,生徒たちと教師のふれあいが積極的になされ,とてもいい雰囲気になっています。
さて,6年生のAO等の受験は,今,盛んに行われています。
今月1日には,日本大学でセレクションが開催されました。本校から10名の生徒が,日本大学統一試験の結果をもとにチャレンジをし,素晴らしいことに,全員がクリアをすることができました。難関の歯学部にも全付属で5名という枠の中に入ることができました。
その他,他大学についても積極的にチャレンジを試み,自分の進路実現に向けて,6年生が取り組みをしています。
先生方も,面接の練習,論文の指導と放課後,昼休みと大忙しです。
来年1月には,いよいよ,センター試験,そして,難関私大,国公立大学二次試験と一般入試が始まります。6年生のがんばりに大いに期待をしていきたいと思います。
この時期に合わせて,5年生では進路講演会が開催されました。
6年主任の林先生が保護者の皆さんに入試の最新情報を提供し,また,後日,佐々木主任からは生徒たちにも講話がなされました。最新の情報を共有して,しっかりと取り組みをさせていきたいと思います。
4年生も,西山副校長から日本大学の各学部の内容について講話がなされました。
自分の進路実現,つまり,やりたいことができる学部の内容を知るという活動になります。こういう話をすると,生徒の方も気合いが入るようです。
4年生はこれから上昇するための形を作っていくことになります。模試の結果を真摯に受け止め,取り組みをしていくことになります。
3年生は,今年から,大学訪問をしていくことになりました。
中等教育学校の特性を活用し,今から大学を意識させ,より活性化した進路意識を醸成していきたいと考えています。
今回,訪問したのは,日本大学の法学部と経済学部です。
両学部とも,前期課程の生徒に対して,非常に熱心に対応をしてくれました。大学生活の様子,授業の様子までも見せていただき,生徒たちにとっては格別の思いが残ったようです。
さらに,午後には,東京大学と早稲田大学に分かれて,大学訪問を実施しました。
大学の建物やそこを行き交う学生たちを見て,きっと,希望に胸をふくらませたことかと思います。三年後の中等三学年の進路実現に大いに期待をしたいと思います。
この大学訪問は次年度以降も続けていくことになります。
大学入試に関する講演とあいまって良い成果を生み出せるよう,さらなる工夫をしていきたいと思っています。
7日から始まるテストに向けて,前期課程ではイブスタが始まっています。
期間中,延べ897名の参加者が集中した勉強会を行っています。実に素晴らしい生徒たちの姿です。イブスタに参加できない生徒たちも,仲間がこれだけ熱心に取り組んでいることを知って,家庭での学習に集中をしていくと思います。良い相乗効果がでてくるよう取り組みがなされています。
7日から,いつものように,6年生の進路状況が玄関に掲載されます。
朝,生徒たちが一枚一枚の紙片にあこがれや自分もという思いをぶつけて,大いに頑張ってくれるものと思います。とりわけ,前期課程の生徒たちにとっては,大学の名や学部の名を目にして,普通の中学校では得られない思いを抱くものと思います。それが,発奮の材料となり,さらに飛躍に結びつくことも大切な教育活動であると考えています。
11日には,推薦入学試験が行われます。
新たな中等生の入学を期しての試験です。今回の推薦入試には,兄や姉の,また,卒業した生徒の弟や妹が実に多く受験をしてくれています。私学としては,本当に素晴らしいことです。同時に,そうした期待に応えられるよう,教育活動の充実を期していくという強い思いを抱きました。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.8】平成22年11月9日(火)
10月23日24日,オープンハウスが開催されました。
スポーツデイは6年生の最後の活動,そして,このオープンハウスは5年生が最初にリーダーシップを発揮する活動となります。
在校生の保護者のみなさん,受験生のみなさん,多くの方々にご来校いただき,生徒たちもこの二日間の活動に力を注ぐことができたようです。楽しむ時は大いに楽しみ,真剣に取り組む時は真剣になるという,あたりまえのことをしっかりできたのではないかと思います。
本校のオープンハウスは,日頃の教育活動を見てもらうという点にも主眼をおいています。
日本語・英語のディベート,英語スピーチなどは,国語科や英語科・OC科が中心となって,学習活動の一環として取り組んでいるものです。そのまとめとして,オープンハウスでは最終の発表がなされるのです。相当に真剣に,そして,ファイトを見せて,取り組みがなされています。優勝できなくて悔し涙を流す生徒,反対に,素晴らしい成績を得て,感動に涙する生徒もいます。楽しむと同時に真剣に物事に取り組む生徒の姿は実に清々しいと思います。
また,今年は,ブラスバンドが素晴らしい演奏を披露してくれました。活動を本格化して4年目,20名を超えるメンバーがそろい,力強く,調和のとれた演奏は大変素晴らしいものでした。
箏曲や弦楽も素晴らしい演奏を見せてくれました。才能ある生徒たちの活動を披露する場として,このオープンハウスは,今後増々重要な位置づけになると思います。そして,各クラス,文化部,教科,有志,生徒会,それぞれがしっかりと取り組んだ素晴らしい文化祭でありました。がんばった生徒諸君を褒めてやりたいと思います。
11月1日からの一週間,授業参観が行われました。
本校では,特別な授業を演出して公開するのではなく,普段の授業,といっても,多くの先生方は随分と緊張して,日頃の倍以上の研修をふまえて取り組みをしているようですが,それを保護者の方にご覧いただき,ご意見をいただくというのが本校の授業参観なのです。
先生方は,10月には,生徒諸君からの授業評価を受けています。そして,11月は保護者の方々から評価をいただきます。全ての教師が,謙虚にそれらを受け止め,着実に授業力を向上させていくことが,私たちの研修となります。今回も実に多くのご意見をいただきました。さらに研鑽を積むことで,本校の教育力の向上を図っていきたいと思っています。
私も,6日土曜日の三時間目,第1学年の道徳の授業で,随分と多くの保護者の皆さんのご参観をいただきました。
この日の主題は「Power」でした。
まず,日本の国力を紹介しました。円グラフやパワーマップというちょっと見慣れない経済地図なども紹介しました。また,日本が抱えている少子化や高齢化の問題,生徒の学力低下の問題などを資料を用いて話をしました。昨今問題になっている外に出ていかなくなった青少年の話などもしました。日本の現状を知り,そこにある問題を把握することは大切なことです。
そして,そうした環境の中で,土浦日本大学中等教育学校が行っている素晴らしい活動に自信を持ってもらいたいということで,前回も紹介した教育評論の本間勇人さんの記事を紹介しました。本間さんはオープンハウスの準備期間中に来校されて,本校生の活動をまる一日じっくりと見聞され,この記事を作成されました。
本校の教育活動をここまで評価していただき,本当にうれしく思います。
同時に,この文章に示された内容が,きっと卒業していった諸君や今在校している生徒一人一人,そして,これから本校に進学してくる生徒の一人一人に,絶大な自信を与えてくれるのではないかと思っています。
リーダーシップを各人が養い育て,21世紀の半ばに世界で活躍する……そうした中等教育学校卒業生が一人でも多く出て来てほしいと思います。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.7】平成22年10月6日(水)
10月に入って,6年生の活動が活発化してきました。
記録的な猛暑の中,大学受験に向けてがんばってきた生徒諸君の受験活動が本格化してきたのです。
5日には,センター試験の願書郵送を済ませました。
また,推薦入試等の受験も本格化してきました。すでに,今日時点で,上智や慶応などの難関大学のAO入試の結果も好調で,生徒のがんばりが十分見て取れます。
11月13日には,日本大学統一テストが実施されます。
9月4日に実施された日統一模試の結果によれば,英語で文系が54.3で付属25校中トップになりました。理系では48.7で2番につけています。また,数学も文理とも健闘して,総合では,理系が6位,文系が3位につけました。これからの追い込み期間中に,国語の得点力を飛躍させ,英数で着実に加点し,昨年同様,付属の中でのトップの位置を守ってほしいと思います。
6年生の活躍と言えば,9月17日に実施された<スポーツデイ>の実施を挙げなくてはいけません。
午前中は曇り空のおかげで涼やかな風がありましたが,午後は青空となり,強烈な陽射しを受けての活動となりました。また,バスが交通渋滞のため遅延するなど,さまざまなことがありましたが,6年生を中心に,行進・体操,そして,競技と活発に行事がなされました。
6年生を中心とする委員たちは,本当に熱心に活動に取り組んでくれました。昨年から引き続き,6年生が後輩を引っ張っていく良き伝統が育ちつつあるようです。
また,つばさの会からも生徒たちに冷たい飲み物の差し入れをいただきました。救急車を呼ぶような事態にならなかったのも,あの冷たい飲み物のおかげだと思っています。この場をかりてお礼を申し上げます。
この時期は,6年生の進路動向とともに,新入生の受け入れ準備も盛んになる時期です。
9月26日の第二回説明会では,教科活動を中心に入試説明会を開催しました。校長の説明に続いて,国語科と英語科,OC科合同の説明を行いました。本校の教科指導の在り方を理解してもらい,また,本校が他の学校とはひと味違った教育活動を展開していることを知ってもらい,本校での教育に期待をしてほしいという願いから実施されました。
アンケートによれば,今回の説明会は,ずいぶんと好評であったことがうかがえました。
この日は,オーデトリアムに用意した席が足らなくなるほどの参加者があり,土浦日本大学中等教育学校の教育内容が浸透してきたなという実感を抱くことができました。
また,在校生の兄弟姉妹の受験も多数あるようで,何とも心強い思いをいたしました。しっかりとがんばらせて,受験をしていただきたいと思います。
10月9日には,近隣校にない,本校が独自に行っている<入試問題解説会>が開催されます。これにも昨年を上回る受験生が参加申込をしているということです。
すべての点で,学校を知ってもらう。私学ではこれがなによりも大切です。その上で,進学をしてもらい,6年間という時間の中で,大いに力を伸ばしていくのです。そのために,この秋の説明会は本校にとっても,受験をするご家庭にとっても大切は活動になります。真摯に取り組んでいきたいと思っています。
10月23日および24日には,オープンハウスが開催されます。
今年のテーマは『刻』です。英語のサブテーマは< Inscribe This Brilliant Moment In Your Heart >となりました。これは1年生が考えたテーマだと言うことです。土浦日大中等生の,元気で,明るい姿をお見せできることと思います。
ぜひ,ご来校をお待ちしております。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.6】平成22年9月6日(月)
記録的な暑さが続く毎日ですが,1日は,全生徒が集まっての合同ホームルームが開かれました。
体育館の扉という扉を開け,風を入れますが,700名の生徒が集れば,風の効果も薄らいでしまいます。そのため,式典でのあいさつも短め,表彰も代表6名を選出して行いました。実に50を超える表彰状を生徒たちは獲得して来たのです。陸上では,2年生の男子が,走り幅跳びで優秀な成績を収め,10月に開催されるジュニア・オリンピックに出場が決まるなど,この夏も,生徒諸君は暑さにめげず,スポーツに,その他の活動に懸命に取り組んだようです。
また,11時からは,防災訓練が実施されました。慌てず,騒がず,教室を出て,教師に引率されて,指定の場所に集合しました。昔は,駆け足で,いち早く集合というようになっていましたが,今は,安全第一,落ち着いた行動が求められています。
生徒たちにとっては,残暑の続く中,週末から週明けにかけて,総合学力テストが行われます。暑さにめげず,夢の実現に向かって,がんばってほしいと思います。
さて,先月の24日,中等教育学校の教師研修会を行いました。
私の方から,本年度の前半の良かった点として,いくつかの点を挙げました。ともかく,学校を休まないという基本的な生活習慣ができているということは大切なことです。後半に向けて,このことがさらに充実していくよう努力をしなくてはなりません。
また,後半に向けての改善点として,①学力の向上 具体的には,バスの待ち時間の工夫・勉強の仕方を教える工夫 ②夏の服装のだらしなさを考える ということで二点を提起しました。
勉強こそ最大の生徒指導です。何か問題が起こるというのは,勉強から心が離れているからです。そういった観点からも,勉強という学校での中核をなす活動を強化していかねばなりません。
上級生になればなるほど,暑さと並行して服装の乱れが出てきます。女子のワイシャツの着こなしも同じ傾向を持っています。
こうした問題を来年も抱えないよう,生徒指導部に有効な対応をとるよう指示を出しました。やはり,私学として,将来有望な青少年を教育する上で,このことも大切な件であると思います。
また,今年の研修会では,教師の指導力向上をめざして,各種の研修がなされました。
私も,教育に必要な四つのコミュニケーション能力を示し,先生方のリーダーシップの更なる向上を求めました。
四つのコミュニケーションとは,①学ぶ力を養う「学習コミュニケーション」②問題意識を養う「創造コミュニケーション」③批評能力を養う「対話コミュニケーション」④まとめる力を養う「抑圧的コミュニケーション」を言います。
……抑圧的コミュニケーションが全くない学校は無秩序な状態であり,大きな問題をはらむ。逆に,創造コミュニケーションがない学校があったとしたら,それは危険である。子供たちの潜在的な能力や個性を開発する環境は,抑圧するところは,抑圧しながらも,全体的に創造的な雰囲気が充満しているという環境が必要……
こういう雰囲気をますます作り上げていくことが,土浦日本大学中等教育学校では強く求められているのです。
そのためには,教師ひとりひとりの自覚と研鑽が求められます。
……楽しい授業・よくわかる授業・サポーテイブな授業をさらに強く実践していく必要があります。
そのことも,1日の合同ホームルームで生徒諸君に伝えてあります。
一人一人の教師が,中等教育学校の教師として,大いに努力していくことになります。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.5】平成22年8月3日(火)
5年生のボストン研修,3年生のケンブリッジ研修に引き続き,第4学年及び第2学年
のボーディング・スクールが実施されています。
第2学年は7月11日に,第4学年は7月21日に出発し,それぞれ,後半の活動に入っているところです。
私は,23日から31日の日程で,この二つのグループの活動を視察して参りました。
出発前に,生徒に必ず言うことは,「感謝」をしてくださいということです。
素晴らしい経験を積むために自分たちを送り出してくれた保護者への感謝がそのひとつです。今回は,兄弟姉妹で通学している家庭も非常に多く,生徒たちにはそうした親の気持ちをしっかりと受け止めてほしいと考えています。
先生方に感謝をしてくださいというのが二つ目です。先生方は,24時間勤務で生徒の面倒を見ることになります。学年主任をリーダーにチーム一丸になっての活動で,生徒の安全と指導に全力を尽くすのです。すべての教師がすべての生徒のすべてを把握しておく必要があります。開校以来,大きな事故もなく,このボーディング・スクールが実施されてきたのもそうした教師の活動があったればこそと思います。
さて,タクシーで,バンバリーの駅からチューダ・ホールに入ったのは,ちょうど,夕食のため生徒が集まってきた時でした。第2学年の生徒たちの素晴らしい笑顔で迎えられ,飛行機での12時間,ヒースローから2時間あまりの電車の旅の疲れも一瞬で癒されました。
13歳の子供たち,1年と半年をかけて準備をしてきた生徒たちの,今回のボーディング・スクールはきっと大きな成果をあげると,この生徒たちの笑顔と挨拶の声で確信を得ました。同時に,さまざまな問題に教師たちは直面し,その解決に全力を尽くした結果の笑顔であり,挨拶の声であると,引率の先生方にも感謝の念を抱きました。
チューダー・ホールはバンバリーの街の郊外にある女子校です。12歳から18歳までの女子を教育する学校で,周りは麦畑と牧場です。芝生はあくまで緑で,遠く丘の向こうには樹木が一定の間隔で影をつけています。建物は,中世の貴族の館を中心に,高くても三階建て,多くは一階だての校舎と学寮からなっています。日本では少なくなった全寮制の学校がここにあるのです。
朝は,牛と羊の鳴き声,そして,小鳥のさえずりで目覚めます。朝晩は上着がないと寒いくらいです。6時に朝の運動,8時に朝食,9時から勉強が始まります。洗濯や部屋の清掃も割り当てられた時間で行います。
夕食は,6時からです。陽が沈むのは夜9時を回ってからです。夜の夕焼けもイギリスの夏ならではの光景です。夜には,よる学習が行われます。イブスタ同様,真剣に取り組みがなされています。
週末のエクカーションでは,お小遣いを工夫して使うことになります。イギリスの風土や地理,習慣や風俗を垣間見ることも将来の糧となる大切な勉強です。
ボーディング・スクールでは,13歳の,小学校を1年と少し前に卒業した生徒たちが,すべてを自分たちの意志と工夫で行わなければならないのです。
今回の訪問で,二つ良いことがありました。 ひとつは,生徒たちの多くが,実に良く本を読んでいること。食堂に行く時も本を脇に抱えて,時間があればページをめくっているのです。この生徒たちの将来に大きな期待を寄せたいと思います。 もうひとつは,食堂で働く方々から,お褒めの言葉を頂戴したことです。 ご家庭の躾,教師の指導の賜物であると思いました。
一方,4年生は,実にたくましく,大きく成長をしていました。 ここでも先生方の努力はもちろんあるのですが,それ以上に,生徒のリーダーシップが発揮されているのです。朝の会を仕切る生徒のかけ声も素晴らしいものでした。 先生の注意に対して,ふてくされるのではなく,自分たちの抱えている課題を率直に述べ,解決に向かっていくという場面に遭遇しました。先生たちもよく生徒の意見を聞いていました。いろいろな先生に,礼儀正しく,言葉遣いも礼を失することなく,話しかける生徒たちをたくさん見ることができました。
そうした姿を見るにつけ,こうも生徒は成長して行くのだとつくづく思ったしだいです。 ガートンは歴史と伝統を誇るケンブリッジ大学の一角をなすカレッジです。生徒が暮らす部屋のドアーはずっしりと重く,数百年の歴史を経て,見事な風格を醸し出しています。中には,机と椅子,ソファーにベットがあります。もちろん,独り部屋です。 ある男子生徒の部屋に入らせてもらいました。先生,本当に汚いですからと執拗に言うものですから,さぞかしと思ったのですが,男の部屋であれば,こんなものかという程度でした。きっと,家庭ではお母さんから厳しく言われているのだなと思いました。 この生徒もそうですが,ガートンを出るとき,玄関でたまたま話しをした男子生徒二人も,いつか,こうした学校,こうした世界,こうした社会で生きて行きたいというようなことを話ししていました。ボーディング・スクールの成果として,世界に目を向ける,それも,実感として世界を間近に見て,感得することであるとすれば,これは大きな成果として,生徒たちの将来への力となるに違いないと思いました。
本校独自のスタイルである滞在型の研修,しかも,超一流の学校を借りて,超一流の環境の中で過ごす時間は必ず生徒に多大の影響を与えるものと確信します。 2年生は,二年後にケンブリッジ大学ガートン・カレッジで第二回目のボーディング・スクールを実施することになります。きっと,今の4年生のように,大きく成長して,再び,この素晴らしい環境に身を置くことになるかと思います。
4年生は,次回は,アメリカ合衆国ボストンでのボーディング・スクールとなります。ハーバード大学があり,マサチューセッツ工科大学がある地です。そして,アメリカ独立の地です。きっと,この学年は,私たちが想像する以上に飛躍を遂げるのではないかと楽しみにしています。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
![]() |
![]() |
2年生の女子が宿泊している建物 |
第2学年 宿舎の目の前の牧場 |
![]() |
![]() |
朝日を浴びるガートンカレッジ |
生徒たちが食事するガートンのホールです |
![]() |
|
生徒たちの部屋に行く前にこうしたサロンがあります。 |
|
【No.4】平成22年7月7日(水)
昨日,第3学年がケンブリッジ大学ガートンカレッジでのボーデイング・スクール実施のために成田から旅立ちました。
今年は,すでに,第5学年がアメリカ合衆国ボストンでの研修を終え,このあと,第4学年・第2学年がイギリスに向けて出発することになります。
第3学年の出発時,そして,第5学年の出発帰国の時にも強く感じたのですが,生徒たちが非常にいい顔をしているのです。これから始まる研修に向けて大いに張り切っている姿,決して舞い上がることなく,落ち着いた振る舞いを見ることができたのです。
特に,5年生の帰国時のあの清々しい笑顔,そして,教師や迎えに来てくれた保護者への帰国の挨拶のことば,青年らしく,気持ちのいい姿を見させてもらいました。
この研修の成果を今後の人生で必ず生かしてほしいと思いました。
さて,6月23日には,第二回目の「全校集会」がおこなわれました。
今回のテーマは『楠の木学問を実践せよ』というものです。春さきでしたか,朝日新聞の「天声人語」でこの言葉が紹介されていました。「楠の木学問」は,江戸時代に「梅の木学問」と併用されて,学ぶ者に対して,教訓として使われていたようです。
梅の木学問とは,俄か仕込みの不確実な学問という意味です。今で言えば,一夜漬けの勉強ということになります。梅の木は成長は早いが大木にはならない,つまり大成しないというのです。
それに対して,神社などにある楠の木は成長するのは遅いが,着実に大木になる。
よって,江戸時代の人々は,進歩はけっして早くないが,着実に大成するということで,学ぶ者たちに,楠の木のように,将来世のため,人のため,素晴らしい仕事ができるような勉学をしなさいと教えたのです。
偏差値だけが高くても物事の本質や人間としての心が備わっていなければなんにもなりません。テストの点数だけはいいが,世の中に出て大成できないではいけません。
では,着実に大成するためにはどうしたらいいのか,そこで,話は夏休みの過ごし方に転じます。
夏休みというのは,生徒にとって,自分でコントロールできる時間です。自分の時間を有効に使い,成長をするための時間なのです。そのためには,目的とか,あるいは,計画性をもった時間の使い方が求められます。
そこで,生徒たちに,先ず,自分の予定を把握するよう提案しました。自分の時間を活用できる日,時を知るのです。英国での研修でも<よる学習>が組まれています。あるいは,家族で旅行をする時もあるでしょう。そうした予定をきちんと把握し,自分で活用できる日時を把握するのです。
次に,最低限の目標を設定します。これは必ずやれること,達成できることの目標です。プランニングでは,実施後にある程度の充足感を持たねばなりません。そのために,確実に実践できる目標を設定するのです。
最後に,最高レベルの目標設定です。東大の問題にチャレンッジするとか,一冊の問題集をやり遂げるとか,各人にあったもっとも達成しにくい,しかし,果敢に挑戦する……そういったレベルの目標設定です。
計画立案は,緻密でなくてはなりません。時間をかけ,あれこれ訂正し,最高のものを作り上げて欲しいと思っています。
2010年の夏休み,各人に平等に時間が与えられます。その中で,自らの向上と前進を意図して,「楠の木学問」を実践していってほしいと思います。
今,大学の説明会が盛んに行われています。第三期生の進路指導も山場を迎えようとしています。そうした中,うれしいことに,東京理科大学から指定校推薦の知らせが届きました。中等教育学校として開校間もない学校としては,まだまだ,大学からの認知を受けるには時間がかかると思いますが,しかし,着実に評価を得ているなと実感をいたしました。
また,本校は海外大学からも指定校推薦をいただいています。
オーストラリアのクイーンズランド大学です。The Times が発表する大学ランキングのベスト50に入っている大学です。(ちなみに,ベスト50には日本から,東京大学,京都大学,大阪大学の三校が入っています)
そのクイーンズランド大学からMs. Aimee Kugel さんが来校され,7月3日に説明会を実施してくれました。また,クイーンズランド大学に進学し,現在,Foundation Yearに在学している本校一期生の伊藤さんも参加してくれて多方面からの学校紹介をしてくれました。参加された30名あまりの生徒諸君や保護者の皆さんにとっては有意義な時間となったかと思います。
6年生にとっては,この夏休み,進路実現の正念場を迎えます。悔いのない勉強をしていってくれるものと期待をしています。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.3】平成22年6月3日(木)
2日,今年度から定期的に実施する全校集会と定例委員会が開催されました。
①土浦中等としての意識の共有
②各自でさまざまな活動を展開できる「自主創造」の実践
これが実施の目的となっています。
そして,今回,全校集会では「校長講話」ということで30分の講話を実施しました。
主題は,『知の入力と出力のできる土浦日大中等生』です。
<知の入力>とは,つまり,勉強のことです。<出力>とは,それを生かすということです。
しかし,土浦中等の生徒は,<出力>を単に大学入試だけではなく,むしろ,将来の困難な問題に,勇気をもって解決できるための<出力>,それを可能とする人間になってほしいという話をしました。
日本大学も「選抜から受け入れへ」と,今,日本大学統一テストの改善を意図して,さまざまな検討を加えています。これは,日本大学ばかりではなく,国立私立を問わず,そういう傾向を強く打ち出して来ているのです。
点数だけを取れればいい,偏差値だけが高ければいいという時代から,意欲を持ち,懸命に取り組める学生を大学が欲するように変化して来ていることの証左です。中等教育学校や高等学校はこの時代の要請に応えて,前途有望な生徒を教育していかねばなりません。
『社会は個の集まりでる。個が成長すれば社会が成長する。個はいつ、いかなるところでも無限の成長、発達を遂げる。個は学習意欲をもっているから,環境を整えれば、成長していく。』
これはPISA型の学習の在り方に大きな影響を与えたアメリカの哲学者ジョン・デューイの言葉です。
この言葉を紹介し,各人に,更なる自覚を求めるとともに知の入力と出力をしっかりとしていくよう話をしました。
また,意識の共有という点では,年度当初の教師研修会で話をした二点を紹介し,振り返りました。
①あたりまえのことをあたりまえにできる生徒の育成
②内発的な取り組みがなされるよう指導にあたる
前者は,基本的生活習慣の確立です。今,中等教育学校の出席率は非常に高い数値を示しています。それは前回も述べたことです。各学年とも,学校目標・学年目標・クラス目標の達成に向けて,順調に活動がなされています。学校として,これは極めて重要なことです。
後者については,本校の方針として,教師が生徒に講話する形で,そして,根気よく説諭する形で取り組みをしていくということです。
第一回全校集会でも,基本スタイルを守れない生徒が上級生に多く出ました。生徒会を中心に,各種行事委員会が一生懸命に活動をする学校ですから,さぞ,きちんとして参加する生徒たちは残念な思いであったとかと思います。
そして,先ほどのデューイのことばをアレンジして,次のように述べました。
「土浦日本大学中等教育学校は,一人一人の生徒の集まりである。
一人一人の生徒が成長すれば土浦中等が成長する。
一人一人の生徒はいつ、どこでも無限の成長、発達を遂げる。
一人一人の生徒は学習意欲をもっている。よって,必ず向上していく。」
生徒たちがますます自信と誇りをもって取り組めるよう,しっかりとした指導を継続していきたいと思っています。
さて,先月は,一週間の授業参観があり,並行して実施された研究授業とともに,良い研修ができました。良い点を増々伸ばし,反省すべき点を改善していくことになります。
また,今月は,5年のボストン研修が実施されます。
日本の近現代をしっかりと学習し,<知の出力>が各人の人生の要所要所で発揮されるようがんばらせたいと思っています。
その他,博物館でのリサーチ学習や観劇等,生徒たちが学校の外にでていく活動もあります。一人一人が土浦日本大学中等教育学校の生徒として,胸を張って研修に励むよう取り組んでいくことになります。
自信と誇りに満ちた生徒の姿をお見せしたいと思っています。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.2】平成22年5月7日(金)
連休が終わり,学校の活動も本格化してきました。
後期課程の4年生と5年生は,4月も欠席が少なく,生徒たちのがんばりがよく出ていると思います。
特に,5年生は早々に課外学習を始めています。やがて,いろいろな面で,良い成果が出てくることと思います。楽しみな学年のひとつとなりました。
4年生も,後期課程に入ってから,ずいぶんと良い方向で,変化を遂げているように思います。明るく,元気に登校し,充実した学校生活を送ってほしいと思います。この学年も楽しみな学年のひとつとなりました。
6年生は,大学の説明会なども入り,GWも学習に力が入ったかと思います。先輩たちを追い越していくという気持ちがますます募り,これから始まる暑い日々を乗り切っていってほしいと思います。自らの目標を確固とし,高みを目指して,必死の努力を重ねていってほしいと思います。そして,ひとりひとりが「自らの進路実現」を果たしていくよう,大いに期待をしていきたいと思っています。
前期課程でも,それぞれの学年の特色が出てきています。
1年生は,入学以来の一ヶ月の生活は極めて順調であったと思います。先生方も,昼休みや放課後等,教室に入り,生徒の観察指導に積極的にあたっています。1年生の生徒は,早めに登校してくる生徒も多く,挨拶の声も素晴らしいものがあります。
2年生は,下級生を迎えて,ひとつ先輩になりました。同じフロアーで後輩たちを思いやるいくつかの行動が報告されています。相手のことを思いやる素晴らしい人材として成長を遂げていってほしいと思います。
3年生は,「道徳」の時間を使って, 『15歳になると言う意義』を, 校長講話として話をしました。
法律面からの15歳の意義,15歳というけじめの年齢がもつ意味,例えば,「学を志す」こと,「和を尊ぶ」こと,そして,「和を持つも同じない」ことなどを話しました。やがて,ノートがあがってくると思いますが,3年生の諸君がどのような文章を書いてくるのか楽しみにしています。また,オーデイトリアムでの聞く姿勢は,1年生の時以上に素晴らしいものでした。このような青少年は,必ず素晴らしい人生を歩んで行くに違いないと思ったしだいです。
学校は一人一人の生徒の活動の場です。社会の縮図としての学校では,これからさまざまなことが必然的に起きてきます。決して,良いことばかりではなく,過ちをしたり,思わぬことに遭遇したりするのも学校なのです。
大きな問題が発生しないよう,教師一人一人が教師としての自覚と目線で指導にあたっていくよう,また,教師研修で先生方に指導したように,本校から,盗難や紛失がなくなるよう最善の努力をするよう求めているのも,そうした良くない面が起きる前に,教育や指導をしようとするためなのです。
生徒たちが,良くないできごとで,嫌な思いをしないよう活動にあたっていきたいと思っています。
来週,一週間を使って,校内で,研究授業と授業参観が実施されます。
教師の授業力を高めるために,この時期に,二つの活動が実施される意義は大きいものがあります。
前回の授業参観で,保護者から指摘を受けたことは,生徒たちのカバンの置き方が乱雑ではないか,前時の板書がそのままで授業に入っている,そして,授業教室に入りにくいなどがありました。
今回は,こうした点がクリアできるよう取り組みをしているのはもちろんですが,教師一人一人の授業力向上についても,学校として取り組みをしています。将来ある青少年を教育指導する学校では,すべてに良い評価をいただくことが極めて大切なことです。そうなれるよう,教師一人一人が全力を尽くして行く必要があります。同時に,ご指摘を受けたことをフィードバックして,更なる取り組みをしていくことが大切だと思っています。
今日は,数名の生徒がワイシャツ姿で登校をしてきました。暑さから服装の乱れがないよう,「姿」の面でもしっかりとした中等生としてあってほしいと思っています。そうした点でご家庭でもご指導をよろしくお願いいたします。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.1】平成22年4月8日(木)
4月5日,第八期生124名の入学式が本学園第一アリーナで挙行されました。あいにくの天気でしたが,入場の姿,呼名されて,起立をし,返事をする新入生たちの姿は大変素晴らしいものでした。
中等教育学校として四年目を迎える今年,素晴らしい新入生を迎え入れたという感を一層強くいたしました。
そして,今日8日は始業式を第二アリーナで挙行いたしました。
式典では,主に,次のような話をいたしました。
第二期生の進学実績が大変素晴らしいこと。
日本大学医学部への二年連続合格は快挙であり,また,多くの生徒が積極的に受験をし,国立大学をはじめ,早稲田大学や慶応義塾大学といった有名私大へも飛躍的な合格実績を出したこと。
これらの進学実績は,その学校の評価であり,そこに在籍する生徒諸君は先輩の実績を誇りとし,私学に通う生徒として,ぜひ,先輩の実績を追い越していってほしいと話をしました。
公立の学校と違って,私立の学校は,常に前へ前へと進んでいくことで,発展をしていきます。また,そうでなくてはいけません。先輩の実績に満足することなく,先輩を追い越すことで,ますます,土浦日本大学中等教育学校が飛躍をしなくてはいけないのです。
学校の評価といえば,進学実績以上に大切なのが「生徒の姿」です。
どんなに素晴らしい実績をだしても,服装が乱れていたり,公共のマナーがなっていないでは,何の意味もありません。
今年度,生徒指導部から『2010年度版 生徒心得』と題して,それまでの『生徒心得』を少し改訂して,印刷して生徒に配布をすることにしました。
幸い,本校生は素直で,言われたことをしっかり守っていこうとする姿勢が顕著であります。ですから,今年は,この「心得」を軸に,さまざまな活動を,学年レベルで実施していくことになります。
本校は,素晴らしい制服をもつ学校です。
サッカーでも,野球でも,チームメイトと違うユニフォームを着て来ては,試合に出られません。そういう選手が入れば,なによりも,チームの士気をそいでしまいます。それは,学校とて同じことだと思います。制服をだらしなく着用することは,多くのきちんとした生徒への侮辱にもなります。制服は一人のものであると同時に中等教育学校に在籍するすべての生徒のものなのです。
制服に「誇り」をもっていくことは,とりもなおさず,「自信」につながることです。自信があれば,いろいろな面で生徒たちは伸びていきます。勉強しかり,スポーツしかりです。
本校のサイトのトップページにある<自信と誇り>にも書きましたが,今年度は『大いなる飛躍』をスローガンにいろいろな面で生徒たちの活発な活動を期待していきたいと思っております。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘










