※在校生・保護者向けに発信している「校長室から」の内容を,一部抜粋して紹介しています。
【No.8】 【No.7】 【No.6】 【No.5】 【No.4】 【No.3】 【No.2】 【No.1】【第8回】平成23年12月22日(木)
12月15日,「校内合唱コンクール」が土浦市民会館で開催されました。
この日,寒気もいくぶん弱まり,あたたかな日差しの朝でした。かなり早くから生徒たち,そして,保護者の皆さんが集まってきてくれました。
今年は,不測の事態に備えなくてはいけないという日が多かった年です。
この日の合唱コンクールでも大きな地震に備えて,全教師で共通認識をはかり,万が一に備えての準備をしておりました。しかし,地震の心配も杞憂に終わり,安堵いたしました。
今年は昨年を上回る保護者の皆さんのご来場を頂きました。
生徒たちは,クラスのまとまりをますます高めよう,そして,自分のクラスの今年の締めくくりとして,この合唱コンクールを位置づけています。そのため,昼休み・放課後,そして,早朝までも校内には合唱の声が響き渡るという日々が続いておりました。この日にかける思いを本当に強く感じました。その晴れの日に,多くの保護者の皆さんがやってきてくれたのですから,生徒たちも緊張感と同時にがんばるぞという気概を大いに持ったはずです。
例年のことながら,学年が上に行くにつれて,歌唱の力は向上します。
声もよく出て,きびきびした動作で,聞いている方も,感動したり,感心したりして,コンクールとはいえ,とても楽しむことができました。
人は歌を歌うとき,いろいろな表情,仕草を自然と作り出します。昨年は,そんな姿に失笑がもれたことがありましたが,今年はそんなこともなく,聞く姿勢が良かったように感じました。また,壇上に上がり,歌い終わって,壇上から下がる時も,1年生から4年生まで実に規律をもって取り組めました。これも素晴らしいことでした。
保護者の皆さんからは多くの感想や意見を頂きました。
これらも参考にして,来年は今年以上に素晴らしい合唱コンクールを開催したいと思っています。その保護者の皆さんのご意見の中で、今年は教師の合唱隊がなかったのが寂しいというご意見がありました。実は,出番に備えて,有志の教師が練習を積んでいたのですが,時間の関係でカットせざるを得ませんでした。来年はぜひ,教師たちの歌声を披露したいと思っています。
本校の推薦入試の合格発表が12月6日に行われました。
昨年とほぼ同じ数の受験生,そして,合格発表でした。今年は,在校生の弟や妹たちの受験がとりわけ多かった推薦入試でした。これは,私学として,誇るべきことだと思っています。ますます,良い教育を行っていかなくてはいけないという思いです。そして,トップ層にそうした弟や妹が多く名を連ねることとなりました。ぜひ,一般入試では特待チャレンジをして,良い結果を得て入学をしてきてほしいと思います。
6年生たちも大いに頑張っています。
第4期生は,日本大学医学部4年連続合格を果たすことができました。実に素晴らしいことです。また,筑波大学を始めとする国立大学にも合格者を出すことができました。
6年生は年が明けるとセンター試験が待っています。その後,私立大学入試,国公立大学入試と長い戦いが待っているのです。健康に留意し,全力を尽くして,中等6ヶ年の締めくくりをして欲しいと思います。
後輩たちが玄関に張られた合格実績掲示板の前に立っているのを見かけるようになりました。5年生以下の生徒たちも,先輩たちに追いつき,追い越していくという気概をもって取り組んで欲しいと思います。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【第7回】平成23年11月28日(月)
例年のことながら,この時期,茨城の私学は年間で最も密度の濃い時期を迎えます。
一つは最高学年の進路決定の活動です。
今,6年生の諸君が,各自の進路実現に向けて,精一杯の努力をしているところです。受験生の6年生にとっては,実は,この時期が最も苦しい時です。模試も難しくなり,判定も厳しく出されてきます。それでも,今までやってきた努力を支えにがんばり通す,これが大切なことです。同時に,先生方から「受験作戦」も提示されます。しっかりと検討し,これからの年末年始の勉強に励んでいくことになります。
一方,付属校としての一面をもつ本校は,親大学である日本大学各学部へ推薦で進むことができます。推薦を受けた生徒たちは,仲間の受験を意識して,しっかりとした取り組みをしなくてはなりません。大学に行って,しっかりと学問にのめり込んでいけるよう,中等6ヶ年の仕上げを行うのです。各自がそれぞれの目標に従い,意義ある年末年始を送っていくはずです。
6年生においては,まさに18歳の試練であり,未来に向かっての大いなる取り組みなのです。
もう一つは,来春入学する1年生の選抜試験が12月・1月に実施されるということです。
私立学校は何よりも本校の教育方針に賛同される保護者と児童の入学が大切です。そのため,説明会では本校のありのままの姿を披瀝するよう努力してきました。本校が使用する言葉の数々……根っこを作る・勉強こそ最大の生徒指導・自ら学ぶ勉強・三つの進路実現……,また,先生方や生徒の生の姿を通して,本校を理解してもらうという活動を展開してきました。
受験生の皆さんは,12月および1月の試験に向けて,12歳の試練を乗り越えてきてほしいと思います。
一方,11月は多方面からの学校評価がなされた月でもあります。
教師各人がおこなう自己評価に加えて,保護者の皆さんの授業参観でのご意見,また,研究授業での教員同士の意見も加味され,学校の教育力の向上に努めるのです。
常に自己点検を行い,向上のために方策を講じていくのが学校です。
過ちを改むるに憚るなかれという言葉があります。不足があれば補い,良い点はますます伸ばしていくのです。教師は常に謙虚に教育という壮大な事業に立ち向かわなければなりません。
最後の入試説明会でも,そして,11月の全校集会でも,受験生の保護者や在校生に紹介したことですが,本校は首都圏及び関西の中高一貫校200校の中で,「伸ばす学校」として第50位にランキングされました。
学力を伸ばす学校……これは,私学としては実にうれしいことであり,誉れでもあります。
県内では,本校を含め4校がランキングされていますが,本校はその中で最も高いランキングに位置づけされました。生徒たちのがんばりはもちろんですが,先生方の日頃の熱心な指導の成果が何よりもあったという証でもあります。
こうした外部の評価も謙虚に受け止め,土浦中等としてのますますの発展向上を目指していく必要があります。
『土浦日本大学中等教育学校』は,確実に評価され,伸びていく学校となっているのです。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【第6回】平成23年9月28日(水)
10月29日と30日を使って,オープンハウスが開催されます。
今年のテーマは,『 今… Time waits for no one 』となります。実行委員長からこのテーマの意味について解説を聞き,このように思いました。
…… この言葉には,生徒たちが大きく飛躍しようとする前向きな気持ちが表明されている。
…… 生徒たちが中等で行っている活動への自信と誇りが込められている。
…… 中等教育学校として発足し,五年と言う区切りの年に,『 今 』という時を大切にし,充実した時を
過ごしていくという強い意志がそこにはある,と。
この行事から,生徒たちのリーダーが変更になります。つまり,6年生から5年生へと引き継がれていくのです。先輩たちが作り上げてきたもの以上のものを作り上げよう,そういう気持ちが生徒の中に強くあるのです。まさに,発展・進歩の大原則がこうした気持ちには込められていると思います。
10月23日に,<入試問題解説会>が実施されました。
うれしいことに,昨年を超える参加者を数えることができました。
その折の全体会での挨拶で,保護者の皆さんには,6年間,こどもが過ごす学校をよく吟味してほしいと述べさせていただきました。そして,オープンハウスにも来られて,本日目にする施設や教師の姿以外に,さまざまな生徒たちの姿を見てほしいと述べました。
学校の姿を知るには生徒の様子を見るのが一番だからです。
そうした挨拶をできるのも,校長として,中等の生徒たちのあり方に誇りを持っているからなのです。
先月の28日,日本大学特別・準付属の理事長校長会議が本学園で実施されました。全体会は,オーディトリアム,昼食会は5階カフェテリアで行われました。
食事後は自由に校舎内の見学をしていただきました。ちょうど昼休みの時間でした。
挨拶がしっかりと出来,明るく元気に振る舞う中等の生徒たちは,全国から来られた先生方には実に新鮮に映ったようです。その後,お電話やお手紙で,中等の生徒の素晴らしさについて,お褒めのお言葉を賜りました。
中等の生徒たちは胸を張って誇れる生徒たちなのです。学校の教師として,こんなに素晴らしいことはありません。
受験生や保護者の皆さん,そして,在校生の保護者の方々の一人でも多くが,素晴らしい中等生に出会っていただければと思います。
さて,このところ,放射線量の話題が新聞やテレビでいろいろと報道されています。そうした中,茨城県私学協会の研修会で,茨城大学理学部教授の立花章先生の講演を聞く機会がありました。演題は『放射線の人体影響と防護』です。副題は『放射線を正しく怖がるために』です。
講演は,放射性物質とそこから発する放射線の関係を懐中電灯が発する光と明るさにたとえて,わかりやすく説明してくれたり,放射線の種類と特徴,被爆の種類,例えば,内部被爆は,同線量であれば,外部被爆よりも影響が低いというデータがあるというお話もありました。
被爆により,DNAに傷がつくという話もあるが,DNAは同時に修復能力があり,こうしたDNAの活動は放射線による影響以外に日々なされているということ。さらに,分裂細胞は放射線に弱い。分裂細胞,つまり,こどもたちが成長するにあたり,必要な細胞ですが,これも500ミリシーベルト以下ではリスクが高いとはいえないというものがありました。
立花先生は,日本放射能影響学会に所属しており,そのホームページには,放射能に関するQ&Aのページがあり,雨にぬれても大丈夫か,洗濯物を外に干しても大丈夫か,汚染と被爆はどう違うのかなど,素人にもわかりやすく説明されています。
現在,本校では,生徒が受ける線量は年間1ミリシーベルト以下とする。但し,これを超えた場合でも,屋外活動の制限は不要であるが,速やかに除染対策をすることが好ましいという文科省からの通知に従い,活動を行っています。
そして,9月末に,やっと,線量測定器を手に入れることができましたので,10月5日から一週間ごと,教室・昇降口・プロムナード・中等グラウンド・校門付近・インラインスケート場を測定しています。なお,これらのデーターはなるべく早くにホームページ上で公開していく予定でおります。
現在,室内が0.086マイクロシーベルト,プロムナードが0.209,グラウンドが0.203,インラインスケート場が0.232,校門が0.168,昇降口が0.106(10/19 地上1m測定)となっています。
この間,体育館裏の雨樋付近が少々高めに出ましたので,除染を行い,現在は数値が激減し,問題のない状態になっています。
本校では,文科省や土浦市のデータに加えて,本校内のデータを収集し,必要に応じて,対策を実施していくことになります。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【第5回】平成23年9月28日(水)
9月26日,第3回全校集会を行いました。この日の講話のテーマは『自分』です。
まず,16日に行われたスポーツデイの感想を述べました。
二つの点で素晴らしい行事となりました。
一つは,あの炎天下の中,熱中症のため,救急車で生徒が運ばれるという事態が発生しなかったことです。当たり前と言えば当たり前のことなのですが,前日のNHKの7時のニュースのトップが,関東各地で,運動会の練習のさなか,生徒が救急車で運ばれているという報道があり,ひとつ間違えば,同様のことが起こりうる状況だったのです。
水をしっかりととることを放送委員の生徒が適宜放送で流してくれました。手洗いばかりではなく,顔洗いも奨励しました。保護者会からも凍らせたペットボトルが,予定時間よりもちょっと早めに差し入れられました。そして,多くの教師が,生徒の待機する場にあって指導にあたりました。
そうしたすべての活動が結実して,大きな事故を起こすことなくスポーツデイがなされたのです。
もう一つは,6年生諸君のリーダーシップが全体の活動を高めたことです。スポーツは楽しむと同時に規律を守ることが求められます。毎年6年生は,最高学年として,その責務を一手に担って活動にあたりますが,今年は,確実に先輩たちを超えた活動を展開することができました。きちんとした入場行進,競技に熱心に参加し,力の限りを尽くす,そういった姿勢を随所に見ることができたのです。
きっと,来月に行われるオープンハウスにおいても,同様の素晴らしい活動が5年生によってなされるものと期待をしています。
さて,この日の全校集会では,漢字の<自分>の解釈から始めました。
象形文字<自>は「鼻」をさし,先頭に立つこと,つまり,自ら考えて行動を取るリーダーシップを示すものであると話をしました。
そして,会意文字<分>は,人と刀ですので,自分のやるべきことを自身で分類する。つまり,自分の役割を認識し,その責務を全うするということであると話をしました。
自分とは,独自に存在しながら,社会の一部を担う役割を持っている存在なのです。個性を磨き,能力を高め,世の中のために尽くす存在であり,けっして,自分勝手にものごとを判断したり,相手の気持ちを解さないで振る舞うことではないということです。
最後に,21世紀にあって,リーダーとしてあるには,三つの自分を確固とすることを話しました。
一 目標を持ち努力邁進する自分
二 物事の善悪美醜を判断できる自分
三 責任をとる覚悟を持てる自分
中等の生徒として,しっかりとした成長を果たすため,教師一丸となって取り組みをしていかねばなりません。
6年生は受験に向けてますます集中していくことになります。5年生は,中等のリーダー学年としてオープンハウスから6年生にかわってリーダシップをとることになります。9月はそうした点でもこころの衣替えを迎える季節となります。
強い風を伴う台風が去って,気温もだいぶ下がりました。雲の様子も秋の気配を含んできました。まもなく,クールビズも終了します。ここ数日,登校する生徒の中には,ジャケットを着用し,ネクタイをした生徒を見かけるようになりました。やはり,紺のジャケットにケンブリッジカラーのエンブレムは似合います。生徒の姿形が多くの方々から注目されるように,しっかりと指導にあたらなくてはなりません。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【第4回】平成23年7月19日(火)
16日,夏休み前の合同ホームルームが開催されました。いつもの通り,全員が集まる会合では基本スタイルです。しかし,今は,クールビスということで,ネクタイのない生徒がほとんどでした。その中でも,きちんとした制服着用の生徒がいました。大変に立派なことです。
冒頭,生徒諸君に三つの報告をしました。
第一は,震災後の電力節約が,目標の15%を上回り,17%に達したことです。今,日本は大変な時代を迎えています。あの大震災を忘れず,自分たちのできることをしっかりとやっていく。この数値はそれが出来たという証であると思います。
第二は,「怪我ゼロ,紛失・盗難ゼロ目標」の件です。生徒指導部からあがってきた報告では,病院で治療を受けた怪我は1件,紛失事案が1件ということでした。ゼロにはなりませんでしたが,このゼロ目標は大きな成果をあげたと言えます。生徒諸君の注意を喚起し,先生方の懸命の指導が成果をあげたものと思います。この夏,先生方は救急救命の研修を全員が受けます。学校から怪我を出さないよう,また,災害などで怪我人が出たときの心構えを確固として,対応できるようにしていきたいと思っています。
第三は,下校時乗車指導の報告です。ズボンを下げたり,ワイシャツのボタンを外したり,だらしない姿での下校状況がないか,また,車内でだらしなくものを食べていたり,席を陣取っていたりするなど公共のマナーを守れていない生徒がいないか,生徒指導の先生が巡回指導にあたりました。その結果,数名の生徒に注意を与えたが大方は良い下校状況であったとの報告です。今年の夏は,服装を正して,土浦中等の誇りをもって活動をしてほしいと話をしました。
しかし,残念なことに,痴漢の被害にあうという件が出てしまいました。しっかりとした身なり姿勢であってもこうした事案が出てしまうことに何らかの対応をしなくてはなりません。
7月7日に,指定品検討委員会が開催されました。保護者の方々から寄せられた意見,教師から出された意見をまとめ,より良い指定品を提供してもらえるよう会合がもたれたのです。その中で,女子がシャツ一枚で登下校することの是非も論じられました。校長として,女子生徒の安全を確保するためにも,全員が持っているベストを着用することを真剣に検討してほしいと依頼をしました。この件については,議論を重ねてもらい,来年度に向けて,結論を待ちたいと思います。
また,合同ホームルームでは,クラブチームに属するのではなく,中等の部活動として,初めての全国大会出場を決めた陸上部の2名の壮行会が実施されました。
第38回全国中学校陸上選手権大会(奈良県鴻池陸上競技場)に出場する大熊雄太君(3年生・走り幅跳び)と17日の試合で記録を出せば,これも同大会に出場を決める渡来恭佳さん(3年生・100m)です。
スポーツにしろ,勉学にしろ,すばらしい実績を挙げることは,本人ばかりではなく,中等全体の誇りでもあります。
現在,第2学年がイギリスでのボーディング・スクールを実施しています。中等生になって,初めての海外研修です。28日間という長い期間の研修です。さまざまな体験を通して,すばらしい変化を遂げていってほしいと思います。
一足早く,第5学年はボストンでの研修を終え,受験体制に入りました。すでに,第6学年においてはいくつかの大学の推薦に向けて実質的な活動が展開されています。この夏は,受験を控えた学年にとっては,大いに燃える夏にならなくてはなりません。
震災後,よる学習をやめて,スタデイー・ルーム(放課後自学習)が始まりました。まだ,参加者は少ないのが現状ですが,勉強はやっただけ成果を生み出します。どこで勉強するにせよ,自らの目標に向けて,全力を尽くすことが大切です。
今年,第1学年は震災の影響で,例年実施している蓼科での研修が延期され,夏休み直前の期間に蓼科での研修を実施しました。怪我もなく,学年としてのまとまりを作り上げ,一年後のボーディング・スクールに向けて,幸先の良い活動がなされました。バスから降りてくるひとりひとりの笑顔がまとまりのありようを示していました。また,第1学年は「日本一周家庭学習の旅」という自学習を推奨する活動も展開しています。先輩たちに負けずに,先輩たちを追い越すすばらしい成果をあげていってほしいと思います。
この夏,それぞれの学年でいろいろな取り組みがなされます。ご家庭におかれましても,常に土浦日本大学中等教育学校の生徒としての自覚を常に持たせてご指導を賜りたいと思います。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.3】平成23年6月15日(水)
11日,第6学年を除いて,全学年が校外での研修を行いました。
1年は上野で美術館博物館での研修,2年は半蔵門にある国立劇場での歌舞伎「義経千本桜」の鑑賞,3年は
大井町の四季劇場夏で「美女と野獣」,4年は浜松町にある四季劇場春で「ライオンキング」の鑑賞を行いました。
学年主任からの報告によりますと,生徒たちの校外でのマナーはよく守られたとのことでした。
私は,昨年に引き続き,第1学年の引率にあたりました。
遅刻者もなく,きちんと挨拶して,担任の先生に着いたことをつげる一年生の姿は大変清々しいものでした。当日は雨模様でしたが,集合時・昼食時には雨も小降りになり,活動を大きくさまたげることもなく進むことができました。
昨年もそうでしたが,美術館の中で,メモをとり,作品を鑑賞する生徒たちを見て,一般の来場者から,お褒めの言葉をいただきました。引率者として,この上なくうれしいことです。
第5学年は,今,ボストンで,中等最後のボーディングスクールを実施していますが,黒澤主任の報告によりますと,機内でのマナーの良さに,クルーからお褒めの言葉をいただいたととのことです。
土浦日本大学中等教育学校の生徒集団として,自信と誇りをもって取り組めること,そして,それを外部の方に感心してもらえることは,生徒にとっても大切なことです。
そうした中,電車内マナーの悪さを指摘するメールが寄せられました。また,バスの割り込みもあるとの意見も寄せられました。多くの生徒が中等生として,しっかりと活動をしている中で,これは少数者の行為であると放置せず,我々教師の指導が至らないことで,こうした生徒がでてしまうのだと受け止め,取り組みをしていきたいと思っています。
今,本校は東日本大地震による災害復興のため,クールビズを実施しています。冷房や照明を節約して,復興に協力しようというものです。梅雨で,時には肌寒い日もありますが,生徒たちは各人,自らの判断で,クールビズを実施しています。
しかし,「勉強」だけは,クールビズにするわけにはいきません。
6年生の表情が日を経るごとに真剣になってきています。自らの目標実現に向けて,また,先輩たちの残した実績を超えていこうという気持ちがその表情に出ているのではないかと思います。11日も,校内に残って,模試に取り組んでいました。この努力がやがて第4期生の実績として結実するのです。
5年生がボストンに旅立つ時,保護者の皆さんから,随分と教科書を持っていくんですと声をかけられました。学年では,午後,そして,夜の時間を使って,しっかりと勉強をさせる計画を立てているのです。機内で物理の課題をしなくてはという生徒もいました。彼の地で有益な勉強をすると同時にしっかりと学力をつけてくるということです。これもまた,先輩たちの作った実績を凌駕せんとする強い思いであると思います。
さて,東日本大地震の余波として,本校が開校以来実施していた「よる学習」が中断しています。余震の心配,節電対策ということが原因です。これを受けて,教務が中心となり,「よる学習」にかわる新たな学習環境を作りたいと計画が進められています。
それが「スタディールーム」です。
これは前期課程の「イブスタ」と同じく,試験前の一定期間,自学習をする場を作り,提供してきたものです。5階のカフェテリアでは,私語飲食厳禁で自学習を行う。6階のカフェテリアでは,友人同士,教え合いながら学べる環境を与えていくというものです。
この自学習スタイルを「よる学習」にかわるものとして,下校時間までの放課後に実施するというものです。このスタイルであれば,余震への備え,節電にも大きな影響を与えず,やる気のある生徒の要望に応えることが出来るはずです。近々,教務から具体的な要項がでます。
中等の新しい試みとして,取り組みをしていくことになります。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.2】平成23年5月17日(火)
余震の回数もだいぶ減りました。しかし,マグニチュード9.0という大地震のあとですから安心はできません。職員室の入口には,もしもの時のために,緊急避難時のバックがおかれています。生徒の安全を期すためのグッズが入った黒いバックです。このバック,いつ何時,3.11のような地震がおきても,生徒の安全を確保するため,教師のひとりひとりが対応にあたれるよう気を引き締めるためにも一役買っています。
さて,4月30日に開催された全校保護者会でお話したように,校内での盗難や紛失をゼロにすること,そして,授業での怪我をなくすこと,今,各学年各クラス各教科でしっかりと取り組みがなされています。ぜひ,年度末にゼロ目標達成の報告を述べたいと思っております。
そして,もう一つ,授業満足度を100パーセントにすることも,同様に,今年の大きな課題となっています。授業には,これで完成とすることはありません。常に,向上を意図し,生徒の要望に応えていかなくてはなりません。
5月9日から1週間の,保護者授業参観と各教科での研究授業では,少なからず成果をあげることができたのではないかと思います。
教師にとっては,保護者の方に授業を見られるというのは非常に大きなプレシャーになります。その日のためだけの公開授業であれば,特別授業でも企画すればいいのですが,1週間ともなると,そうはいきません。つまり,日頃の授業の善し悪しがこの1週間のそれぞれの授業には如実にあらわれてしまうのです。
それゆえ,1年目の先生もベテランの先生も必死になって授業に取りくまねばなりません。また,保護者の方から,そして,教科会でさまざま指摘を受けて,それを謙虚に受け止め,自分の授業をさらに高めていかねばなりません。そうすることで,一人一人の教師の力量が確実についていくのです。
一方,この4月から,頻繁に授業巡視を行ってきましたが,生徒たちの授業に臨む姿勢も実に良くなってきています。授業姿勢の悪い生徒がのさばるのではなく,そういう生徒が居づらくなる雰囲気が満ちてきているのです。この良好な雰囲気を喪失しないよう,教師一人一人が真剣に授業に臨む必要があるのです。
5月9日,全校集会を開催しました。
今年の講話テーマは『明るく元気に』です。『明るく元気に』というテーマを選んだ主旨は,中等生に,物事を円滑に進めさせるための「心の状態」を作り上げたいと思うからです。
例えば,学校は楽しいところだと思う心の状態と学校や先生の悪口をいう心の状態では,学校で生活する上で明らかに差がでてくるはずです。前者は常に心がうきうきして,前向きに物事を吸収していくことを可能とします。後者は反対です。
辻秀一さんというスポーツ医学の専門家がいます。その方が,一流のスポーツマンは常に機嫌のよい感じを持つよう意図していると述べています。松井秀喜選手やゴルフの宮里藍選手の話を引用して,彼ら一流のプレーヤーの心の状態を維持する方法なども話しました。
学校生活を実りある状態にしていくために,この『明るく元気に』というキーワードは,まさに,中等生ひとりひとりが最高のパフォーマンスを発揮するために必要な言葉であると思います。
人間には二つのマイナス志向があると辻先生が述べていることも紹介しました。
それは,「揺らぎ」と「とらわれ」です。
うざいとかむかつくという言葉がでてしまう,あるいは,がっかりしたとか不安だという感情が「揺らぎ」です。それは,問題を解決することなく,責任を他に求めている消極的な志向によってでてくるものです。そういう時,得てして,人はいくつかの問題を抱え込んでしまうものです。
「とらわれ」とは,過去の経験にもとづき,思い込みの状態を作ってしまうことです。ミスをしてはいけないと思えば思うほどミスを誘発するのです。人間の脳は勝手に意味付けし思い込みを作ります。ですから,過去の良くないことにとらわれることなく,未来の変化した自分を期待するのです。そうすることで,この「とらわれ」から脱することができます。
そこで辻先生は言います。
だから,人間は,「揺るがず・とらわれす」の状態でいることが大切だと。
中等教育学校に通う生徒が,授業やホームルーム活動を通して,常に元気に,明るく過ごすことは,一人一人の生徒の向上と前進を果たすことにつながるのです。
学校では,今年の夏の服装のだらしなさをなくすための指導態勢が進められています。
生徒指導部から出された文書には,『姿は心をあらわし,心は姿をあらわす』とありました。『生徒集団が作り上げる歴史,伝統,意識の高さ』が夏の服装に反映されなくてはならないとも示されていました。
ごくごく当たり前のことですが,同時に,どの学校もそのことに苦慮する事例があります。
それは,教師の一人一人が同一歩調で生徒の指導教育にあたるという極めて基本的なことです。ルールを守れていない生徒がいれば,教師の誰もが注意してやるのが学校でなくてはならないのです。
生徒指導部からあがってきた文書は,中等の教師が一歩前進して,自分たちの生徒の指導を確実に行うことの宣言であると思っています。
見過ごすのではなく,理念を背景に,責任をもって指導にあたる。声かけを常に行い,その場で正させるる。そうした実に当たり前の指導が中等ではなされていくことになります。
今日から,前期課程では,恒例の《イブスタ》が始まります。
そして,後期課程では,《放課後スタディー・ルーム》が実施されます。5階カフェテリアおよびCPCでは,一切の私語厳禁での完全自習環境が作られます。6階カフェテリアは友人同士教え合ったり,飲み物を飲みながらの学習会が可能です。ここでは,教師への質問受付も行われます。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘
【No.1】平成23年4月14日(木)
3月11日の東日本大地震の影響で,平成23年度入学式は,新入生の呼名省略,式辞の簡略化など,安全面を考慮して,短時間で挙行されました。しかし,前日に在校生が集い,周到に準備を行い,こころのこもった,また,きりりとしまった式典となりました。
第1学年の蓼科林間学校園での研修が12日から予定されていましたが,前日発生した大きな余震のため,急遽,校内研修に切り替えることとなりました。まだ,学校にも慣れていませんし,また,こうした折,保護者の方も,子供たちと離れるのは忍びないと判断したからです。
第1学年においては,「根っこをつくる」という蓼科研修の目的を果たすため,12日・13日の両日を使って,校内で研修を行いました。しかし,京都奈良研修,それに続く,バンバリーでのボーディング・スクールでの成果を確固とするためにも,また,寝食を共にすることで学年としてのまとまりを作る宿泊研修がもつ意義は大きなものがありますので,後日,日程を調整し,なんとしても実施したいと思っています。特に,本学園が蓼科に所有する林間学園は,代々生徒が勉学し,生活規律を養ってきた場で,第9期生として入学してきた生徒諸君にもぜひここでの体験をしてほしいと思っています。
東日本大地震の余震については,今後も十分な警戒をしていかなくてはなりません。
大正12(1923)年9月1日に起きた関東大震災での最大余震は,翌年1月15日に発生したと記録に残っています。約4ヶ月後のことです。また,鴨長明の『方丈記』には、元暦2(1185)年の大地震の記載があり,それによりますと,その折の余震は3ヶ月にわたったと述べられています。
このたびの大地震においても,油断することなく,安全を第一に,余震に対応をしていくことにしております。
4月11日,本校では,新入生に避難する際のルートを実際に体験してもらうため,また、在校生にも再確認をしてもらうために,放課後を使って,緊急の避難訓練を実施しました。そして,部活動の生徒を除いて,早めの下校を実施しました。そこへ,あの大きな余震が起こったのです。いち早く,部活動の生徒を安全な地域に誘導し,下校の準備をさせました。
3月11日と異なっていたのは,電源が確保できていたこと,それと教師の側にも,対応するこころつもりが出来ていたことでした。
大方の教師は,生徒のそばにあって,安全確保に努めますが,今回は,職員室に数名の教師を待機させての電話での対応,また,学校での情報をネットを使って逐一流すということが出来ました。
保護者の皆さんにとっては,何よりも情報を得ることが大切なことです。しかし,電源が全く落ちてしまうことも想定されます。どうか,日頃から,下校時の,子供たちとの待ち合わせ場所,連絡方法等を,確認しておいていただきたいと思います。
保護者と連絡のつかない生徒は,連絡がつくまで,学校の安全な場所に待機させておきますので、どうか安心していただきたいと思います。
第1学年の皆さんは,いろいろと不安もあるかと思いますが,しっかりと中等での取り組みを行っていってください。
土浦日本大学中等教育学校
校 長 中 川 弘

