自信と誇り-philosophy




校長室だより

※在校生・保護者向けに発信している「校長室から」の内容を,一部抜粋して紹介しています。

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【No.4】 【No.3】 【No.2】 【No.1】

【No.4】平成22年7月7日(水)

 

昨日,第3学年がケンブリッジ大学ガートンカレッジでのボーデイング・スクール実施のために成田から旅立ちました。
  今年は,すでに,第5学年がアメリカ合衆国ボストンでの研修を終え,このあと,第4学年・第2学年がイギリスに向けて出発することになります。
  第3学年の出発時,そして,第5学年の出発帰国の時にも強く感じたのですが,生徒たちが非常にいい顔をしているのです。これから始まる研修に向けて大いに張り切っている姿,決して舞い上がることなく,落ち着いた振る舞いを見ることができたのです。
  特に,5年生の帰国時のあの清々しい笑顔,そして,教師や迎えに来てくれた保護者への帰国の挨拶のことば,青年らしく,気持ちのいい姿を見させてもらいました。
  この研修の成果を今後の人生で必ず生かしてほしいと思いました。
 
  さて,6月23日には,第二回目の「全校集会」がおこなわれました。
  今回のテーマは『楠の木学問を実践せよ』というものです。春さきでしたか,朝日新聞の「天声人語」でこの言葉が紹介されていました。「楠の木学問」は,江戸時代に「梅の木学問」と併用されて,学ぶ者に対して,教訓として使われていたようです。
  梅の木学問とは,俄か仕込みの不確実な学問という意味です。今で言えば,一夜漬けの勉強ということになります。梅の木は成長は早いが大木にはならない,つまり大成しないというのです。
  それに対して,神社などにある楠の木は成長するのは遅いが,着実に大木になる。
  よって,江戸時代の人々は,進歩はけっして早くないが,着実に大成するということで,学ぶ者たちに,楠の木のように,将来世のため,人のため,素晴らしい仕事ができるような勉学をしなさいと教えたのです。
  偏差値だけが高くても物事の本質や人間としての心が備わっていなければなんにもなりません。テストの点数だけはいいが,世の中に出て大成できないではいけません。
  では,着実に大成するためにはどうしたらいいのか,そこで,話は夏休みの過ごし方に転じます。

 夏休みというのは,生徒にとって,自分でコントロールできる時間です。自分の時間を有効に使い,成長をするための時間なのです。そのためには,目的とか,あるいは,計画性をもった時間の使い方が求められます。
  そこで,生徒たちに,先ず,自分の予定を把握するよう提案しました。自分の時間を活用できる日,時を知るのです。英国での研修でも<よる学習>が組まれています。あるいは,家族で旅行をする時もあるでしょう。そうした予定をきちんと把握し,自分で活用できる日時を把握するのです。
  次に,最低限の目標を設定します。これは必ずやれること,達成できることの目標です。プランニングでは,実施後にある程度の充足感を持たねばなりません。そのために,確実に実践できる目標を設定するのです。
  最後に,最高レベルの目標設定です。東大の問題にチャレンッジするとか,一冊の問題集をやり遂げるとか,各人にあったもっとも達成しにくい,しかし,果敢に挑戦する……そういったレベルの目標設定です。

 計画立案は,緻密でなくてはなりません。時間をかけ,あれこれ訂正し,最高のものを作り上げて欲しいと思っています。
 
  2010年の夏休み,各人に平等に時間が与えられます。その中で,自らの向上と前進を意図して,「楠の木学問」を実践していってほしいと思います。

 
  今,大学の説明会が盛んに行われています。第三期生の進路指導も山場を迎えようとしています。そうした中,うれしいことに,東京理科大学から指定校推薦の知らせが届きました。中等教育学校として開校間もない学校としては,まだまだ,大学からの認知を受けるには時間がかかると思いますが,しかし,着実に評価を得ているなと実感をいたしました。
  また,本校は海外大学からも指定校推薦をいただいています。
  オーストラリアのクイーンズランド大学です。The Times が発表する大学ランキングのベスト50に入っている大学です。(ちなみに,ベスト50には日本から,東京大学,京都大学,大阪大学の三校が入っています)
  そのクイーンズランド大学からMs. Aimee Kugel さんが来校され,7月3日に説明会を実施してくれました。また,クイーンズランド大学に進学し,現在,Foundation Yearに在学している本校一期生の伊藤さんも参加してくれて多方面からの学校紹介をしてくれました。参加された30名あまりの生徒諸君や保護者の皆さんにとっては有意義な時間となったかと思います。
 
  6年生にとっては,この夏休み,進路実現の正念場を迎えます。悔いのない勉強をしていってくれるものと期待をしています。


土浦日本大学中等教育学校
校 長  中  川   弘

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【No.3】平成22年6月3日(木)

 2日,今年度から定期的に実施する全校集会と定例委員会が開催されました。
①土浦中等としての意識の共有  
②各自でさまざまな活動を展開できる「自主創造」の実践

これが実施の目的となっています。
そして,今回,全校集会では「校長講話」ということで30分の講話を実施しました。
主題は,『知の入力と出力のできる土浦日大中等生』です。

 

<知の入力>とは,つまり,勉強のことです。<出力>とは,それを生かすということです。
しかし,土浦中等の生徒は,<出力>を単に大学入試だけではなく,むしろ,将来の困難な問題に,勇気をもって解決できるための<出力>,それを可能とする人間になってほしいという話をしました。
日本大学も「選抜から受け入れへ」と,今,日本大学統一テストの改善を意図して,さまざまな検討を加えています。これは,日本大学ばかりではなく,国立私立を問わず,そういう傾向を強く打ち出して来ているのです。
点数だけを取れればいい,偏差値だけが高ければいいという時代から,意欲を持ち,懸命に取り組める学生を大学が欲するように変化して来ていることの証左です。中等教育学校や高等学校はこの時代の要請に応えて,前途有望な生徒を教育していかねばなりません。
『社会は個の集まりでる。個が成長すれば社会が成長する。個はいつ、いかなるところでも無限の成長、発達を遂げる。個は学習意欲をもっているから,環境を整えれば、成長していく。』
これはPISA型の学習の在り方に大きな影響を与えたアメリカの哲学者ジョン・デューイの言葉です。 
この言葉を紹介し,各人に,更なる自覚を求めるとともに知の入力と出力をしっかりとしていくよう話をしました。

 また,意識の共有という点では,年度当初の教師研修会で話をした二点を紹介し,振り返りました。
①あたりまえのことをあたりまえにできる生徒の育成
②内発的な取り組みがなされるよう指導にあたる
前者は,基本的生活習慣の確立です。今,中等教育学校の出席率は非常に高い数値を示しています。それは前回も述べたことです。各学年とも,学校目標・学年目標・クラス目標の達成に向けて,順調に活動がなされています。学校として,これは極めて重要なことです。
後者については,本校の方針として,教師が生徒に講話する形で,そして,根気よく説諭する形で取り組みをしていくということです。
第一回全校集会でも,基本スタイルを守れない生徒が上級生に多く出ました。生徒会を中心に,各種行事委員会が一生懸命に活動をする学校ですから,さぞ,きちんとして参加する生徒たちは残念な思いであったとかと思います。
そして,先ほどのデューイのことばをアレンジして,次のように述べました。
「土浦日本大学中等教育学校は,一人一人の生徒の集まりである。
一人一人の生徒が成長すれば土浦中等が成長する。
一人一人の生徒はいつ、どこでも無限の成長、発達を遂げる。
一人一人の生徒は学習意欲をもっている。よって,必ず向上していく。」

 生徒たちがますます自信と誇りをもって取り組めるよう,しっかりとした指導を継続していきたいと思っています。

 さて,先月は,一週間の授業参観があり,並行して実施された研究授業とともに,良い研修ができました。良い点を増々伸ばし,反省すべき点を改善していくことになります。
また,今月は,5年のボストン研修が実施されます。
日本の近現代をしっかりと学習し,<知の出力>が各人の人生の要所要所で発揮されるようがんばらせたいと思っています。
その他,博物館でのリサーチ学習や観劇等,生徒たちが学校の外にでていく活動もあります。一人一人が土浦日本大学中等教育学校の生徒として,胸を張って研修に励むよう取り組んでいくことになります。
自信と誇りに満ちた生徒の姿をお見せしたいと思っています。

土浦日本大学中等教育学校
校 長  中  川   弘

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【No.2】平成22年5月7日(金)

 連休が終わり,学校の活動も本格化してきました。
  後期課程の4年生と5年生は,4月も欠席が少なく,生徒たちのがんばりがよく出ていると思います。
  特に,5年生は早々に課外学習を始めています。やがて,いろいろな面で,良い成果が出てくることと思います。楽しみな学年のひとつとなりました。
  4年生も,後期課程に入ってから,ずいぶんと良い方向で,変化を遂げているように思います。明るく,元気に登校し,充実した学校生活を送ってほしいと思います。この学年も楽しみな学年のひとつとなりました。
  6年生は,大学の説明会なども入り,GWも学習に力が入ったかと思います。先輩たちを追い越していくという気持ちがますます募り,これから始まる暑い日々を乗り切っていってほしいと思います。自らの目標を確固とし,高みを目指して,必死の努力を重ねていってほしいと思います。そして,ひとりひとりが「自らの進路実現」を果たしていくよう,大いに期待をしていきたいと思っています。
  前期課程でも,それぞれの学年の特色が出てきています。
  1年生は,入学以来の一ヶ月の生活は極めて順調であったと思います。先生方も,昼休みや放課後等,教室に入り,生徒の観察指導に積極的にあたっています。1年生の生徒は,早めに登校してくる生徒も多く,挨拶の声も素晴らしいものがあります。
  2年生は,下級生を迎えて,ひとつ先輩になりました。同じフロアーで後輩たちを思いやるいくつかの行動が報告されています。相手のことを思いやる素晴らしい人材として成長を遂げていってほしいと思います。
  3年生は,「道徳」の時間を使って, 『15歳になると言う意義』を, 校長講話として話をしました。
  法律面からの15歳の意義,15歳というけじめの年齢がもつ意味,例えば,「学を志す」こと,「和を尊ぶ」こと,そして,「和を持つも同じない」ことなどを話しました。やがて,ノートがあがってくると思いますが,3年生の諸君がどのような文章を書いてくるのか楽しみにしています。また,オーデイトリアムでの聞く姿勢は,1年生の時以上に素晴らしいものでした。このような青少年は,必ず素晴らしい人生を歩んで行くに違いないと思ったしだいです。
  学校は一人一人の生徒の活動の場です。社会の縮図としての学校では,これからさまざまなことが必然的に起きてきます。決して,良いことばかりではなく,過ちをしたり,思わぬことに遭遇したりするのも学校なのです。
  大きな問題が発生しないよう,教師一人一人が教師としての自覚と目線で指導にあたっていくよう,また,教師研修で先生方に指導したように,本校から,盗難や紛失がなくなるよう最善の努力をするよう求めているのも,そうした良くない面が起きる前に,教育や指導をしようとするためなのです。
  生徒たちが,良くないできごとで,嫌な思いをしないよう活動にあたっていきたいと思っています。
  来週,一週間を使って,校内で,研究授業と授業参観が実施されます。
  教師の授業力を高めるために,この時期に,二つの活動が実施される意義は大きいものがあります。
  前回の授業参観で,保護者から指摘を受けたことは,生徒たちのカバンの置き方が乱雑ではないか,前時の板書がそのままで授業に入っている,そして,授業教室に入りにくいなどがありました。
  今回は,こうした点がクリアできるよう取り組みをしているのはもちろんですが,教師一人一人の授業力向上についても,学校として取り組みをしています。将来ある青少年を教育指導する学校では,すべてに良い評価をいただくことが極めて大切なことです。そうなれるよう,教師一人一人が全力を尽くして行く必要があります。同時に,ご指摘を受けたことをフィードバックして,更なる取り組みをしていくことが大切だと思っています。
  今日は,数名の生徒がワイシャツ姿で登校をしてきました。暑さから服装の乱れがないよう,「姿」の面でもしっかりとした中等生としてあってほしいと思っています。そうした点でご家庭でもご指導をよろしくお願いいたします。

 

土浦日本大学中等教育学校
校 長  中  川   弘

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【No.1】平成22年4月8日(木)

<入学式>

 4月5日,第八期生124名の入学式が本学園第一アリーナで挙行されました。あいにくの天気でしたが,入場の姿,呼名されて,起立をし,返事をする新入生たちの姿は大変素晴らしいものでした。
  中等教育学校として四年目を迎える今年,素晴らしい新入生を迎え入れたという感を一層強くいたしました。
  そして,今日8日は始業式を第二アリーナで挙行いたしました。
  式典では,主に,次のような話をいたしました。
  第二期生の進学実績が大変素晴らしいこと。
  日本大学医学部への二年連続合格は快挙であり,また,多くの生徒が積極的に受験をし,国立大学をはじめ,早稲田大学や慶応義塾大学といった有名私大へも飛躍的な合格実績を出したこと。
  これらの進学実績は,その学校の評価であり,そこに在籍する生徒諸君は先輩の実績を誇りとし,私学に通う生徒として,ぜひ,先輩の実績を追い越していってほしいと話をしました。
  公立の学校と違って,私立の学校は,常に前へ前へと進んでいくことで,発展をしていきます。また,そうでなくてはいけません。先輩の実績に満足することなく,先輩を追い越すことで,ますます,土浦日本大学中等教育学校が飛躍をしなくてはいけないのです。
  学校の評価といえば,進学実績以上に大切なのが「生徒の姿」です。
  どんなに素晴らしい実績をだしても,服装が乱れていたり,公共のマナーがなっていないでは,何の意味もありません。
  今年度,生徒指導部から『2010年度版 生徒心得』と題して,それまでの『生徒心得』を少し改訂して,印刷して生徒に配布をすることにしました。
  幸い,本校生は素直で,言われたことをしっかり守っていこうとする姿勢が顕著であります。ですから,今年は,この「心得」を軸に,さまざまな活動を,学年レベルで実施していくことになります。
  本校は,素晴らしい制服をもつ学校です。
  サッカーでも,野球でも,チームメイトと違うユニフォームを着て来ては,試合に出られません。そういう選手が入れば,なによりも,チームの士気をそいでしまいます。それは,学校とて同じことだと思います。制服をだらしなく着用することは,多くのきちんとした生徒への侮辱にもなります。制服は一人のものであると同時に中等教育学校に在籍するすべての生徒のものなのです。
  制服に「誇り」をもっていくことは,とりもなおさず,「自信」につながることです。自信があれば,いろいろな面で生徒たちは伸びていきます。勉強しかり,スポーツしかりです。
  本校のサイトのトップページにある<自信と誇り>にも書きましたが,今年度は『大いなる飛躍』をスローガンにいろいろな面で生徒たちの活発な活動を期待していきたいと思っております。


土浦日本大学中等教育学校
校 長  中  川   弘


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